今年は「リベンジポルノ」が「2014 ユーキャン新語・流行語大賞」候補語に入った。国会ではリベンジポルノを規制する法律も成立した。しかし、規制法では、活字や音、漫画によるリベンジは規制対象外だ。規制法をあざ笑うかのような、リベンジがテレビ、しかも生放送によって行われたことになるのだろう。


 明石家さんまがサンタに扮して、「明石家サンタ」が不幸話をした一般視聴者にプレゼントをするという、毎年恒例の「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー」(フジテレビ)で、今年は、芸人と付き合っている一般人が電話をしてきた。「AV女優との浮気」や「(他の人と)結婚したことをブログで報告された」ことを続けて大暴露していく。芸人たちの「下」が晒されてしまった。芸人本人が電話するのはよくあるが、芸人の彼女が“登場”して、芸人を晒す事態は、最大の不幸だったかもしれない。


 「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー」は今年で30回目。毎年、クリスマスの時期に放送される特別番組だ。明石家さんまと八木亜希子(元フジテレビアナウンサー、現在はフリーアナウンサー)が司会を務めている。当初は必ずしも日程が決まっていたわけではなく、クリスマスシーズン以外にも放送していた。1997年の13回目以降は、12月24日の深夜に放送されている。一般視聴者が不幸話をし、明石家サンタが鐘を鳴らせば、プレゼントをゲットできる。


 今年はその不幸話の中で、レギュラー出演している松尾伴内が大阪でナンパしたという女性が電話をかけてきた。松尾は結婚もし、双子の男の子がいる。また光浦靖子が自身で電話をしてきて、占いにはまり、その結果、可能性がある男性との出会いがあったが、「隠していたわけではないですが、このたび、結婚することになりました」と連絡があったという。ただ、ここまではネタとして面白さがあった。