アメリカの俳優、ロビン・ウィリアムズさんが自宅で亡くなった。63歳だった。自殺と見られている。国内外のメディアが一斉に報じている。報道によれば、ウィリアムズさんの遺体は8月11日昼(カルフォルニア州現地時間)ごろ、同州の自宅で見つかった。地元警察は「窒息死とみられ、自殺の可能性が高い」と発表した。
ウィリアムズといえば、私が印象深い作品は「グットモーニング、ベトナム」や「いまを生きる」、「レナードの朝」といったところだろうか。と特にマシンガン・トークは魅力的だった。でも、助演男優賞を取った「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」は見てないんだよね。
ウィリアムズさんが自殺した背景について、ロイター(日本語版)は、代理人の見解として、最近、重度のうつ状態だった。という。ウィリアムズさんは先月、落ち着いた状態を保つため、ミネソタ州のリハビリ施設に入所していた、ともいう。
また、CNNは、広報担当者の話として、「ウィリアムズさんはこのところ、重いうつと戦っていた。この夏も含めて少なくとも2度、薬物治療のためリハビリ施設に通院し、2009年には心臓手術を受けていた」と伝えている。
アメリカの主要メディアは、ウィリアムズさんが重度のうつ状態、もしくは重いうつ、と表現している。しかし、INTERNATIONAL BUSINESS TIMESは、「ロビン・ウィリアムズと依存症:若き日の輝かしいキャリアを中断させた酒とドラッグ」との見出しをつけて、ウィリアムズさんの重度のうつの背景についてきちんと書いている。依存症と闘っていたことを伝えているのだ。
記事によると、ウィリアムズさんがアルコール依存症やコカイン乱用と闘っていたのは1980年代。ジョン・ベルーシ(俳優でコメディアン)が1982年、ヘロインとコカインの過剰摂取で死亡するが、現場のハリウッドの高級ホテルにウィリアムズもいた。パーティーに参加していたという。その後、ウォリムズは依存を断ち。約20年間、断酒した。
しかし、06年、ABCの「グッドモーニング・アメリカ」でのインタビューで、断酒が続いていないことを認めている。その数ヶ月後、アルコール依存症の治療を受けるために、リハビリ施設に入った。09年には、心臓の大動脈弁の手術を受ける。アルコールや薬物依存症の場合、心臓に負担をかけることが知られているが、ウィリアムズの場合は関連は不明だった。