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【新宿署痴漢冤罪憤死事件】提訴から三年が過ぎた。ようやく証人尋問のめどがつく
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【新宿署痴漢冤罪憤死事件】提訴から三年が過ぎた。ようやく証人尋問のめどがつく

2014-09-07 10:00

     2009年12月、大学職員の原田信助さん(当時25歳)が東西線早稲田駅のホームから転落して死亡した。自殺と見られている。原田さんの自殺は、実は、直前まで事情聴取されていた新宿署での違法な取り調べが一因ではないか。そんな疑念から、母親の尚美さんは東京都(警視庁)を相手撮り、国家賠償訴訟を起こした。提訴からすでに三年が過ぎた。現在はまだ証人尋問前の段階だ。

     9月5日。東京地裁で弁論準備が行なわれた。この日で四回連続で非公開だ。弁論準備後の弁護団の報告会が行なわれた。弁護士会の会議室で行なわれることが多いが、この日は日比谷公園内のグリーンサロンで開かれた。報告会の前に尚美さんは、「裁判長は『これで原告の被害が分かった』とおっしゃっていた」と話していた。実は、裁判長が前回で変わり、ある意味では「一から」説明しなければならなかった。これまでの準備書面ではわからない。と言われていたのだ。本当に資料を読んでいるのか?と思っていたが、今回出した準備書面で、裁判長は理解できたようだ。

     これまでは違法行為を羅列していたのだが、今回の準備書面では、違法行為によりどんな損害は発生したのか?まで丁寧に書いていた。それにより、裁判官は把握できたようだ。前回は「原告の主張はこれまでの準備書面で書かれています」と、被告側の代理人までが手を差し伸べていたくらいだった。本当にやる気があるのか?と思われていたが、弁護団がまとめたもので、弁護団自身がこれまでの主張よりもわかりやすいものになった、と言う程の内容になった。

     これによって、証人尋問のめどがついたという。

     「(被告の東京都は)警視庁本体はかかわっていないという主張。原告の母親に対する不法行為については、新宿署長を尋問しなければならない。なぜ、嫌疑が晴れている事件を調べ直したのか?その尋問で論理が破綻すれば、本体の問題になる。これにより、組織的な不法行為が鮮明になる」(清水勤弁護士)

     次回は11月12日だが、また非公開の弁論準備となる。

     ***原告側が整理した主張は以下の通り***

     1)違法な身柄拘束による人身の自由の侵害。逮捕されていない信助さんが終電で帰宅することを強く言った得たにもかかわらず、警察官らはその訴えを無視した。新宿駅構内の暴行事件の被害者としての事情聴取と騙して、痴漢の被疑者として取り調べた。

     
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