座談会 2021年6月号 Part2 2021年6月30日発行  発行者  エージェントNo.118

【1】座談会メンバー紹介
  • キュレーター(記載時:無名太文字表記)
  • NGさん
  • 猫月遥歩さん
  • 毬栗楓さん
  • うまんごーさん
  • グリさん
  • 4696兎さん

※こちらの記事はPart2となります。Part1(新着枠)での内容は別途Part1記事にて掲載されておりますので、そちらをご確認下さい。こちらは、Part1の続きとなります。

【2】座談会その2 発掘より推し曲決定

続いて発掘枠へ移っていきます。先程と同様に選んだ楽曲のご紹介をしていただき、何故その楽曲を選んだのかという理由をお願いします。皆さんにお聞きした後にフリートークをしていただき、最終的にどの楽曲をイチ推し曲にすべきかを決定していきたいと思います。では始めにグリさんお願いします。

グリ:自分が発掘枠で推すのはDAICHIさんの【青春グラフィックス】です。

グリ:新着枠の方でも同じ方の曲があったんですけど、本作はMVがめちゃくちゃ綺麗で「作り込みすごっ!」と思いました。再生した時に最初『ぽわ~ん』って妖精がほわ~んみたいな感じの音から、ドンドンドンドンみたいな低いバスが入ってきて、サビに向かって…じゅっわ~…ドカーン!って大きくなっていく。擬音ばっかりで申し訳ないんですけど。最後のラスサビ前にちょっと1回沈んで、またラスサビでドカンって跳ね上がるのが「おぉ…おぉ!(スタンディングオベーション)」みたいな感じのテンションになるすごい曲だなって思ったので選ばせていただきました。

はい、ありがとうございます。では続きましてうまんごーさんお願いします。

うまんごー:はーい。僕が選んだのはKazmambowさんの【ワールド・リベンジ】っていう曲です。

うまんごー:この曲は処女作なんですけど、声とか音作りがすごい可愛くてポップな曲です。歌詞の内容が悩んでる時に聴きたいというか「自分の思ってる感じでいいんじゃない?」みたいな…語彙がないんであれなんですけど。そんな感じの背中を押してくれる曲だと思いました。あとサビのメロディーラインが僕結構好きで、もしギター持ってたら弾き語りしたい感じの曲だなって思いました。はい、以上です。

はい、ありがとうございます。では続きまして猫月さんお願いします。

猫月:はい。自分はナルミネさんの【フィクションナイトガール】って言う楽曲を持ってきました。

猫月:新着枠では夏のThe昼間みたいな楽曲を挙げたんですけど、こちらはタイトルからわかるように夜です。新着枠の方で自分の挙げた【レイター・センチメンタル】とNGさんの【ソは空のソ】は「両方とも疾走感のある曲だけど、違う種類の疾走感だよね」っていう話をしました。【フィクションナイトガール】もそれとはまた違う疾走感を持ち合わせてる楽曲で、響くピアノだったりシンセサイザーだったりの音がめっちゃ気持ちよくて、夜に街灯の下を歩きながらだったり、ドライブしながら聴きたい楽曲です。以上です。

はい、ありがとうございます。では続きましてNGさんお願いします。

NG:私が発掘枠で今回選んだのは、Tonbiさんの【スペースが出ない】です。

NG:タイトルだけ見ても絶対ネタ曲だって分かるんだけれども、個人的に結構ツボに来てる曲です。なんかネタ曲だから、はっちゃけてる曲なのかなって感じなんですけど、さっきの疾走感の話でいうとこれもかなり疾走感があるんですよ。けど何て言うんだろなぁ。グリさんの推してる【青春グラフィックス】はだんだんと盛り上がってくるって話をされてましたけど、【スペースが出ない】はしょっぱなから盛り上がってます。それがずっと続くって感じの曲なんですけど飽きない。歌詞の置き方も飽きさせなくて面白いし、うまいなーって思いました。この曲は既に13,000再生くらいいってるんですけども、是非もっと色々な方に聞いてほしい。そんな曲ですね。はい、以上です。

はい、ありがとうございます。続きまして楓さんお願いします。

:自分が選んだ曲は、みやらぷんさんの【手にした未来へ】です。

:自分ミクさん大好きで座談会ではいつもミクさんの曲ばっか選んでたんですけど、初めてミクさん以外の曲を選びました。これはIAちゃんの曲なんですけど歌詞がすごい素敵で、前奏では楽器とか色々な音が鳴っているんですけど、歌詞が入る前に一回音が全部消えてそこからまた始まるっていう構成で、すごく素敵で引き込まれました。歌詞は励ましてくれるようで、本当に元気が出ます。好きな歌詞をメモしたらほとんど全部好きって言うくらいなんですけど、特に好きなのはサビの「今日も空は青いままです ほら、みんな上向いてごらん」っていう前向きに行こうっていう感じの歌詞があって、背中を押してくれるって言うのですごく好きになりました。以上です。

ありがとうございました。最後に4696さんお願いします。

4696:俺が今回選んだのはね、伊月えんさんの【Midsummer Naughty】です。

4696:好きなところは曲がソウルジャジーなところで、他の所に比べるとなかなかに珍しい曲作ってるなっていうのがあったのと、歌詞の韻踏みなんかも結構好きな感じで、もうこれは家でゆっくりお酒を飲みながら夜に聴きたい曲かなと思って選びましたね。以上です。

はい、ありがとうございます。では先ほどと同様に、皆さんのプレゼンを聞いた上でのインプレッションをそれぞれお聞きしていきます。今度は逆に4696さんいかがでしたか。

4696:まずグリさんが選んだ【青春グラフィックス】。これは青春…青春だねぇ。いい曲だよ。曲調的にも結構爽やかさがあるなーって言うのと、全体的に言えるのが曲が5分以内っていうのが多くて、その中でいかに自分の音をハメていくかっていうのが聴いていてすごく面白くて、この曲を聞いたら「DAICHIさんだなー」ってわかるような曲作りをしているように思う。歌詞の内容も結構好きな感じで「青春してな。青春してな、俺もこんな青春送りてぇな」みたいな曲かな。
楓さんの選んだ【手にした未来へ】これは絶対、楓さん選ぶなぁと思いながら、相変わらずばれてるんだよなぁって(笑)

:うそ!(笑)

4696:タイトル見て「これ選ぶだろうなぁ」って思って、曲聞いたら「好きそうだなぁ」って思って(笑)

NG:わかる。

:ミクさん以外選んでなかったから、ばれないと思ってた!

4696:ばれるばれる(笑) 爽やかな中にちょっとの暗さはあるけど、全体的な曲の雰囲気としては全然暗い感じではないっていうのが印象的だった。楽器の使い方がうまくて、すごく印象的な曲かなと思いました。

猫月さんの【フィクションナイトガール】は、わかるよ…ドライブしながら聴きたいなっていうのはすごく分かるし、猫月さんが選ぶなと言うのもなんとなく分かってた(笑) 絵が可愛いっていうのと、曲のシンセサイザーの使い方がすごく上手いと思った。「ここで入れてきて、こうやって盛り上がるところで入れて、落ち着くところにはちゃんと抜いて」っていう使い方がすごく上手い。

うまんごーさんが選んだ【ワールド・リベンジ】は何て言うかなぁ。春…イメージ的にすごく春って感じがしたんだけど5月ぐらいの晩春から初夏にかけての季節感のある歌かなと思った。爽やかさとちょっとの苦味を加えた歌かなと。

NGさんの選んだ【スペースが出ない】はネタ曲として相変わらずなんだけど、ネタ曲の曲ってかっこいいんだよね。歌詞はアレなんだけど。

NG:わかる。

4696:曲はかっこいいのよ、ほんと。選ばれてないんだけど【今年の5月は最悪だから すもももももも】なんかも曲はかっこいいのよ。曲はかっこいい。けど内容がもうわけわかんないよね(笑) ネタ曲ってそういうところがある。スペースって今ねtwitterでやってるやつなんだけど、まだ出ないのかなと思いながら曲としては最高に面白い曲だなと思った。これ確かにニコニコビジョンに載ったんじゃなかったかな。

はい、載りましたね。

4696:載ったよね。そっから来て再生されてっていうのもあるし、「わかる」っていう人が多いからっていうのもあると思うけど、タグの『ネタ曲に成り損ネタ曲』ってその通りだなと思う(笑) 以上です。

はい、ありがとうございます。では同じ質問を楓さんいかがでしたか。

:グリさんの選んでた【青春グラフィックス】は聞いてて「こういう青春したかったなぁ」ってしみじみじゃないけど、心の中で感じるような曲でした。

うまんごーさんの選んでた【ワールド・リベンジ】は処女作ってタグが付いて「え?嘘でしょ!?」っていう、本当に初めての曲って思えないぐらいすごい曲ですよね。投稿作品を確認しに行って「えっ…本当に最初…本当に最初だ、やばっ!」って思いました。歌詞もすごくいいしテンポ感とかもすごく素敵だなっていう曲の印象です。

猫月さんが選んでた【フィクションナイトガール】は猫月さんも言ってたけど夜に聴きたい曲ですね。自分はちょっとのんびりしたい夜に聞きたいなーって感じました。

NGさんが選んでた【スペースが出ない】は最初、題名見た時に「ネタ曲でしょ」って思ってたのに、ネタ曲のクオリティじゃないから「…え?」って驚きました。

4696さんの選んでた【Midsummer Naughty】は始まり方がすごく素敵で、かっこよくて、リンレンにすごく合ってる曲だなって感じました。以上です。

はい、ありがとうございます。では同じ質問をNGさんいかがでしたか。

NG:まず【青春グラフィックス】ね。さっき2人も言ってたけど「こんな青春送りたかった」って、結構なダメージ与えてますね、この曲ね(笑) それだけ色々な人にね、ストーリーとかそういうものを伝えられる曲なんだなーって思います。段々と疾走感も出てくんですけど、それもすごくよく出来てていいと思いました。

4696さんの【Midsummer Naughty】。Naughtyは「淫らな」とかそういう意味らしいですね。曲はね「かっこいい」ってさっき楓さんが言ってましたけども、確かにこの曲かっこいいですよね。これから暑くなっていく夏をイメージした曲なんだろうなと思いました。

【フィクションナイトガール】。これね、夜に聴きたいって話も出てましたけど、僕は車で走りながら聴きたいような曲です。ジャンル的にはポップスみたいな感じなんだけど、テクノポップスっていうのかな。電子音がいっぱい使ってて…。

4696:テクノポップスって言う感じかな。

NG:そうだよね。すごくいいよね。歌詞はポジティブな感じではないかな?でもすごくいい曲だと思います。ノリも良くてね。

【手にした未来へ】。これはね、曲調は明るいんだけども何ていうのかな、メッセージ性が強い曲だなって思いましたね。
うまんごーさんの【ワールド・リベンジ】。うまんごーさんどんな時に聞きたいって言ってたっけ?

うまんごー:悩みとかがある時に聴きたいですね。

NG:そうだ、そうそうそうそう。「悩みがある時に聞きたいというか、語彙力がなくて―」って言ってたけど、僕はなんとなくこう…「悩んだ時に答えを出してくれるんじゃないか」みたいな曲だなって。

うまんごー:あ~それを言いたかった。

NG:悩んでることに対して背中を押してくれるような、前に進ませてくれるような曲だなと。この曲の概要欄に「周りと違くても諦めないという気持ちを歌にしました。」って書いてあるから、曲のメッセージ性もそれに近いと思う。さっき、うまんごーさんがね、言ったことを聞いて感じ取れたってことは、よく合致した曲なんだなって思いました。曲調的にはレゲエみたいな感じですかね。ラップ…なんて言えばいいんだ。ちょっと難しい。ポップスとはちょっと違うんだけれども、個人的には曲調がめっちゃ好きですね。はい、以上です。

はい、ありがとうございます。では同じ質問を猫月さん、いかがでしたか。

猫月:はい、そうですね。4696さんの【Midsummer Naughty】はリンレンのめっちゃかっこよくてオシャレだし、めっちゃファンクっぽさもあるしで聞いてて楽しい楽曲でした。あと個人的にサビ前のテレレ~ってめっちゃ上がっていくトランペットめっちゃ好きです。

4696:ジャジーなところがね、あれいいよね。

猫月:楓さんの【手にした未来へ】はBメロのリズムと言うか、メロディ自体が前に進んでいこう、こっから前を向いて歩いて行こうみたいな、そういうのを音の作りから感じ取れてめっちゃ良かったです。あとサビの安定感のある伸びもめっちゃいいですよね。IAちゃんって結構スッて声が通るんですけど、曲調や歌詞によって更にそれを引き立てられていてめっちゃよかったです。

グリさんの【青春グラフィックス】。さっきも新着の所で言ったんですけど、DAICHIさんの曲って本当にBメロからサビへの盛り上がり、そっからのサビが本当に好きで、盛り上がりからのサビの王道感のあるメロディーが本当…語彙力ないんですけどめっちゃ良かったです。

うまんごーさんの【ワールド・リベンジ】。自分…何というか感性で曲聞いてるんで基本「あぁ…いぃ…」みたいな感じで(笑)

全員:(笑)

猫月:ほんと聞いててよかったって感じで、語彙力がなくてどう表現したらいいかわかんないんですけど、ギターの感じやテンポやリズムだったりっていうのが本当にめっちゃよくて「あぁ…いいなぁ…」ってなってました。

NGさんの【スペースが出ない】。スペース楽しいですよね!作者さんの「スペース…スペースがいつ見ても出ない」っていう切実な思いが歌詞から伝わってきます。さっきも言ってましたけど、本当にネタ曲って歌詞や題材はネタに走ってるけど曲はめっちゃいいっていうのが作られるんですよ。歌詞に『たかが点々 されど点々』ってあるんですけど、語呂もいいしスペースのアイコンって点々なんですよね。そのアイコンのビジュアルを的確に射貫いてる歌詞で本当にめっちゃいいなーって感じました。以上です。

はい、ありがとうございます。では同じ質問になりますが、うまんごーさん、いかがでしたか。

うまんごー:はい。では順番に。グリさんの【青春グラフィックス】はみんな言ってる通りなんですけど、自分は青春せずに学校卒業したんで「自分の失われたものがそこにある」って感じの曲で、ピアノもすごくいいなぁって思いました。

猫月さんの【フィクションナイトガール】はこれもみんな言ってるんだけど、夜のドライブなんかで聴きたい曲ですね。ギターやシンセサイザーなんかの音の使い方が凄く上手くて、その表現の仕方が夜の雰囲気にとても合っていると感じました。

NGさんの【スペースが出ない】。本当にフォロワー600人もいかないんでスペース使えないんですけど(笑) 歌詞がとても切実でいい曲ですよね。サビの前で転調するんですけど、その転調が個人的にはお気に入りです。

楓さんの【手にした未来へ】は、さっきの新着の曲と違って歌詞は結構前向きですよね。曲全体としても前向きな印象で元気が出ますね。

最後に4696さんの【Midsummer Naughty】。ジャンルとしてはファンクになるのかな。タグにもボカロファンクってあったんですけど、ファンクっていうジャンルを知らなかったんで、結構新鮮というか「そういうジャンルがあるんだ」って言う感じで聞いていました。イントロ部分を聞いても夜のバーとかで聞いたらいい感じの曲だなと思いましたね。はい、以上です。

はい、ありがとうございます。では最後にグリさんいかがでしたか。

グリ:まずはうまんごーさんの【ワールド・リベンジ】。これ本当に「窓辺で聞いてる感めっちゃ分かる。窓辺で聞きたい、分かる」みたいな、PVそのままで聞きたいなって思える曲でした。

4696:猫が欲しいんだな?(笑)

グリ:猫を膝に乗せて撫でながら聴く感じが最高。ギターの感じが本当に合うなって思いました。

猫月さんの【フィクションナイトガール】。みんなドライブしながら聴きたいけど、僕は後ろの席に乗って高速道路走ってる時に聴きたいです。運転じゃなくて後ろの席で聴きたいです。

NG:なるほど。

4696:なるほどなぁ(笑)

グリ:月とビルを見ながら「ほえー…」って聞くとエモさが100倍ぐらいになると思う。

4696:運転しろよ(笑)

グリ:運転中だと運転に集中しちゃうから、やっぱ外の景色を見て聞くのがいいでしょこれ。

楓さんの【手にした未来へ】。楓さん好きそうだなってやっぱり思う。歌詞と作りがね好きそうだなって思った。低い感じのIAの曲ってあんまり聞いたことないんですけど、低いIAもなんか入ってくる感じがしてすごくいいなって思いました。高いIAの曲はよく聴くんですけど、低いIAはなかなか聴かないんで。

4696さんの【Midsummer Naughty】。最初MV見たとき「ルパン3世かな?」って感じで、曲も「ルパン始まったか?」っていうくらいジャズっぽくていいなって思いました。バーとかで聴きたい感じの曲ですね、これは。

最後【スペースが出ない】。【PS5が当たらない】みたいな臭いがあって、俺は「めっちゃくちゃいいぞ」って思った。最初は「ネタ曲かー」って思って聴いてみたら「なんだこの盛り上がりは!」って思いました。しかもコメントで強化されてるんですよこの曲。『スペースが出てこない?じゃぁニコ生こいよ、ニコ生こいよ』ってコメントがすごくて「わかる。スペースも面白いけどニコ生来いよ!」ってなった。コメントでさらに強化される曲ってやっぱ素晴らしいと思うんだねよね。画面にコメントが出てくるニコニコだからこその流れ、コメントでまた盛り上がるっていうのはすごい良いと思います。

はい、ありがとうございます。ではちょっと時間がありますので「もっと俺の曲推しだぜ」っていうのがあれば今のうちに。お時間ありますので主張していただいて結構ですので是非言いたいことがあれば言ってみてください。

4696:悩んだよ、俺は悩んだ。【今年の5月は最悪だから すもももももも】を推すかどうか。

うまんごー:僕も悩みました。すもももももも推すか。

4696:ただ、これはちょっとネタすぎるかなって思って。

NG:そういう意味では【スペースが出ない】はかなりど真ん中かと思っていて。ネタだけれどもちゃんと曲として成立してるっていう、めっちゃいいバランスでかっこいい系にいっちゃってるんだよね。

4696:さっきも言った通り【PS5が当たらない】に近いものがあるからさ。

グリ:うん。近いものを感じる。

NG:あと歌詞でさ、他の誰かが『スペースまじで楽しいね』って言って『それなんですか』って問いかけるところがめっちゃ分かるなって思っちゃった。

グリ:切実感がね。

4696:アプデして最新にしてもね、出てこない。

NG:そうそうそうそう。

うまんごー:スペースのアイコンを「点々」って言うじゃないですか。ちょっとかわいいなって思ってしまう(笑)

NG:わかる(笑)『点々出てこない』ってね。

4696:『スペースしたいたいたいたい』とかもね。

NG:そうそう。繰り返すのいいよね。

4696:【スペースが出ない】はほんとコメント強化だと思う。【今年の5月は最悪だから すもももももも】もそうだけど、コメント強化が強い曲かなって。『ももは何個言ったでしょう?\(^o^)/』に「知らねーよっ!」ってツッコミたくなる(笑)

NG:そういう意味では【スペースが出ない】もかなり目立ったけど、【ワールド・リベンジ】もなかなか曲調的には目立ってるかなって。

4696:晩春から初夏にかけての風の通り抜け。

NG:分かる

4696:あの桜の匂いとも雨の匂いともつかない風の匂い。

NG:そうそう。ちょっと湿気が混じったようなね。

4696:あれを感じさせるけど暑くもなく寒くもない。

うまんごー:ちょうどいい温度感ですよね。

NG:そうそう。

4696:それそれ。

うまんごー:今回みんなが選んだ曲ってそれぞれ情景が様々ですよね。

NG:確かに。こんなにバラバラっていうのは、今回の発掘枠珍しいかもしれない。

4696:大体似たような感じになるんだけどね。

NG:前回のようにバラードが多かったりとかしてたのにね。

4696:曲自体の情景が結構バラバラなのかもしれない。

NG:そういう意味では発掘って結構新人さんが多いから、自由に作ってってる感じなのかな。

4696:5月が微妙な季節っていうところもあるのかな。

NG:あぁ、梅雨ともとも言わないし春とも…。

4696:5月病っていうのもあるけども、終わり頃にはそれもなくなってくるしね。

あと注釈的に言うと丁度ボカコレが終わった後なので…その中でこんな楽曲たちが出てきますよっていうのは、情景というか背景にあるかもしれませんね。

4696:燃え尽き症候群かな?

グリ:全然燃え尽きてないんだよなぁ。不完全燃焼者ばっかじゃん。

NG:燃え尽きてない(笑)

4696:もしくは参加してなかったかもしれんしな。

うまんごー:間に合わなかったかもしれないですしね。

座談会の中で異色というか、あまり出てこなかったタイプの曲が4696さんが出してくれた【Midsummer Naughty】なんですよ。この曲を発見した時の印象で言うと「やば…やば…やば…もう即紹介する(ポチッ)」って感じでしたね。こういうソウルジャジーな曲を紹介するって言うことがなかったので。

NG:あと上がってくることもないよね。

4696:あんまりね。またリンレンってこういう曲すごく合うのよね。意外と。ダークファンタジーっていうのかな。【悪ノ娘】とか【炉心融解】とか【脱法ロック】とか。

猫月:独特の世界観を作り出すみたいなね。

4696:そうね意外と不思議な雰囲気の方が合って、まともな曲のリンレンってなかなか合わなかったりするから。初期の頃のリンちゃんなんて俺が一番好きなのは【ぶっちぎりにしてあげる♪】とかだから(笑) あぁ言うのが「合うなぁ、面白いなぁ」って思う。レンくんだったら【鏡音レンの暴走】とか。ネタ曲でもちゃんと合うってすごいなと思う。

さてお時間になりましたので、そろそろ決めなければいけません。毎回恒例ですけど発掘枠は非常に割れますので、慎重にまず順を追って聞いていきます。

まず初めに自分の曲以外で、皆さんのプレゼンやお話を聞いた上でどの曲をイチ推し楽曲にしますか。では聞いて行きます。グリさんどの曲にしましょう。

グリ:【フィクションナイトガール】で。

はい、わかりました。ではうまんごーさんどの曲にしましょう。

うまんごー:僕も【フィクションナイトガール】でお願いします。

はい。では猫月さんどの曲にしましょう。

猫月:【スペースが出ない】で。

はい。NGさんどうしましょう。

NG:【ワールド・リベンジ】で。

はい。では楓さんどうしましょう。

:【青春グラフィックス】で。

4696さんどうしましょうか

4696:【手にした未来へ】。

分かりました。いつも通りです。では次行きます。今度は自分の曲も含めた上で、今月のイチ推し曲はどの曲にしますか。4696さんどうしましょう。

4696:これが7月に載るって考えてもやっぱり【手にした未来へ】かな。

はい。楓さんどうしましょう。

:自分の入れていいんですよね。【手にした未来へ】で。

NGさんどうしますか。

NG:さっき4696さんが言ってた7月って言うのも入れると、僕は【スペースが出ない】。この勢いでね、湿気のじっとり感を吹き飛ばしてほしい。

では猫月さんどうしましょう。

猫月:はい。【スペースが出ない】でお願いします。

はい。うまんごーさんどうしましょう。

うまんごー:どうしよう。夏…7月となると、うーん。自分の【ワールド・リベンジ】で。

はい。グリさんどうしましょう。

グリ:涼しい夜のうちに聴いてほしいんで【フィクションナイトガール】で。

わかりました。想像通りでした。それでは最後に皆様にジャッジをしていただくんですが、現在【フィクションナイトガール】【手にした未来へ】【スペースが出ない】3つに割れております。なのでこの3つから最終決断をしていきます。改めてですが発掘枠としてどの曲をイチ推し曲に選びますか。ではグリさんどうしますか。

グリ:【フィクションナイトガール】で。

はい、わかりました。うまんごーさんどうしましょう。

うまんごー:【フィクションナイトガール】でお願いします。

はい、猫月さんどうしましょう。

猫月:どっち…うーん、【スペースが出ない】で。

はい、NGさんどうしましょう。

NG:【スペースが出ない】で。

はい。楓さんどうしましょう。

:【手にした未来へ】で。

はい。4696さんどうしましょう。

4696:うん。【スペースが出ない】と【フィクションナイトガール】はネタとして疾走感があって面白いし、夜に聞きたいんだけど…メッセージ性の強さで行けば俺は【手にした未来へ】の方が好きかな。2:2:2ですね(笑)

全員:(笑)

タイムズで様々な楽曲をご紹介させて頂いている中で、発掘枠の定義としては初投稿から5作以内の作品をご紹介しております。今回の3曲とも初投稿から5作以内なんですが、特に【スペースが出ない】のTonbiさんは今年の3月が初投稿となっております。

この季節って結構憂鬱と言いますか、5月病を通り越して悩みを抱える時期だったりするんですね。それを考えると歌詞に背中を押してもらったりとか、勇気をもらってもうちょっと頑張ろうと励まされるような曲が時期的に相応しいのかなと、個人的にですが思います。この3曲的にどれがいいですかと言われると、【手にした未来へ】は非常にメッセージ性が強い。

4696:そうなのよ。あとね、コメント数が少ないっていうのと再生数が少ないって言うので、まだ伸びていいって思う曲かなって思うの。この3曲の中で。

なのでこれだけ割れたっていうのは、どの曲も素晴らしく皆さんの思いがあるから割れているのであって、その中でどれを選びますかってなった時に、個人的にはそう言うメッセージ性を込めて【手にした未来へ】は条件に合うのではないかと思いました。私としてはこれがいいんじゃないかっていう提案をさせていただきますが、皆さんが「いや、こっち曲の方がいい」って言うかあれば言って頂きたいのですが、どうですか。

4696:まぁ、いいと思うよ。【スペースが出ない】は、やっぱり1回ニコニコビジョンに載ったっていうのが大きいからね。

NG:でも勢い半端ねえよ?

4696:まあね。でも推し枠に載せなくても伸びるんじゃね?っていうのがあるから。

NG:確かにね。

うまんごー:自力で伸びて行くって言うかね。

4696:なので、残りの2つで考えるんとメッセージの強い【手にした未来へ】の方かなと俺は思う。

NG:なるほど。

では皆さんのご意見がいい感じにまとまったかなとも思うので、今月もまた悩みましたが、発掘枠としては【手にした未来へ】にさせて頂きたいと思います。皆さんよろしいですか。

全員:はーい。

ありがとうございます。では今月の発掘枠のイチ推し曲は【手にした未来へ】とさせていただきます。皆さんありがとうございました。




【3】座談会その3 これからのボカロ未来について

では最後に、座談会メンバーからこれからのボカロ文化の未来について、こんな未来であってほしい、明るい希望、これからの展望、当Timesへの激励等メッセージを頂いて、終了したいと思います。ちょうどTimesとしても、おかげさまでハーフアニバーサリーを迎えることができました。ありがとうございます。そして座談会も今回で6回目を迎えることができております。皆さんのおかげです、ありがとうございます。それでは座談会メンバーに皆さん一言ずつメッセージを頂きたいと思います。まずNGさん、よろしくお願いします。

NG:はい、6月の座談会でボカロ曲を聴いていて、他の座談会メンバーの話を聴いていて思ったのは、ボカロ曲って僕の中ではあまり傾向とか考えたことがなかったんだけど、先月なんかはバラードが多くて、その前はボカコレで桜の曲が多かったり、みたいな話を聴いていて、たしかにそういう傾向があるんだなーって。あと5月がね、そういう偏りがあんまりない、バランス良く出てきてるって話を聴いて「あ、ボカロってそういう月によって出てくる曲の傾向とかあるんだな」って、10年ぐらい(ボカロ曲を)聴いてるけど、そういうのがあったんだなって初めて感じました。それもこの座談会があってくれたおかげなので、今後のボカロ文化を支えていく上でも、この座談会っていうのはすごく良いものだし、The VOCALOID Timesってのはボカロ文化を支えていくものになってくれていると思うので、今後も末永くやっていただけたら嬉しいなって心の底から思いました。ありがとうございます。

はい、ありがとうございます。続きまして楓さん、お願いします。

:はい、今回も参加させてもらって、ありがとうございました。相変わらず影は薄かっただろうけど、やっぱり同じボカロ好きとこうやって話してて、すごい今月も楽しかったです。これからもThe VOCALOID Times、いろんな曲が聴けるんで楽しみにしてます。ありがとうございました。

はい、ありがとうございます。では続きましてグリさん、お願いします。

グリ:はい、今日は参加させていただいてありがとうございました。ボカロはどんどん作る人が上手くなってて、いっぱい曲が増えてて、良い曲が増えて、ネタ曲が増えて、良いですね。これからもいっぱい聴いていきたいと思います。

はい、ありがとうございます。では続きましてうまんごーさん、お願いします。

うまんごー:はい、今日はありがとうございました。ボカロってボカロ曲だったりボカロPみたいに一括りにされることが多いんですけど、今回の座談会で出た限りでもテクノとかポップとかロックとかバラードとか、いろんなジャンルがある界隈なので、やっぱり掘れば掘るほど楽しいなって思ってます。こうやって話をしてると、自分でもすごい曲に対する知見が深まる感じがするなって思ってて、すごい良い機会を2か月連続でもらえてるなってのを嬉しく思います。というわけで、今日はありがとうございました。

はい、ありがとうございます。では続きまして4696さん、お願いします。

4696:Yeah!今年も面白くなりそうな人たちがいっぱい出てきて、ここからの文化がどうなっていくかってのも楽しみなところであります。もうちょっとで今年も半年が過ぎようとしていく中で、まだまだ新人がこんなに出てくるというのはやっぱり良い傾向なのかなと。やっぱり季節ごとの歌を作っていっている人たちもいれば、その季節に特化したいっていう人もいればっていうのが見て取れて面白い。ネタだけに走る人だっているし、くそ真面目に作る人だっているしっていうのが面白いところで、VOCALOIDだけじゃなくてUTAUとかを使っていく人も増えていくだろうし、今後VOCALOIDだけじゃなくUTAUの方も取り上げたりとかしていくと面白いのかなって思って、期待をしていきたいと思います。人力とかも結構面白いのかなぁってのが出てくるかな。

ボカロ文化に対しての未来は別に悲観する必要もなく、「なるようになれ」っていう今の状態なのかなっていうのがあるかな。そんなに難しく考えないで、「ニコニコはこうなんだ」「YouTubeはこうなんだ」っていうのを漠然と考えていけば良いんじゃないかな。どうせ私たちが考えたところで動くのはP様たちだけなので(笑)。そこは頑張っていただいて、私たちは聴くこととマイリスすることとコメントすることを頑張れば良いのかなって思います。

はい、ありがとうございます。では最後に猫月さん、お願いします。

猫月:はい、まず本日はありがとうございました。ぶっちゃけた話をするんですけど、もちろん例外の方が多いんですけど、再生数が最近だいぶ伸びている楽曲って「どれも似たような曲調だなー」って感じることが多くて。「こういう曲調って良いなー」って自分がなってたんですけど、The VOCALOID Timesを見たりとか6月上旬の選曲をやっていて、ひたすら「vocaloidオリジナル曲」タグとか「utauオリジナル曲」タグとか、そういう製品名オリジナル曲タグとかをひたすら回っていくと、埋もれている曲ほど良いもの揃いで。「もっとこの曲伸びてほしい!」ってのが本当にたくさんあるんで、The VOCALOID Timesを通じたり、自分で曲を探してみたりして、ボカロに更に親しんでほしいなって感じました。

6月からTimesの選曲を担当交代制みたいにやるので、これまでとは違った選曲になるんじゃないかなと自分は思ってます。いろんな曲を、いろんな角度で、いろんなことを考えながら聴いていただければ。ボカロって聴く人が増えるほど再生数も増える、再生数が増えるほど人が寄ってくる、人が増えるほどコメントする人やマイリスする人が増えるっていう。人が増えるほど本当にサイクルが回るんで、いろんな楽曲を聴いて、いろんな楽曲を他の人に勧めて、とかをしてどんどんボカロを発展させていけたらなって思ってます。改めて、本日はありがとうございました。

はい、ありがとうございました。以上をもちまして、座談会6月号を終了させていただきます。ご参加いただいた参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

全員:ありがとうございましたー!


【4】座談会後記

-1- キュレーター視点 座談会振り返り

今月は、以前と同じ参加者メンバーということもあり、構成を少し変更してお届けさせて頂きました。如何だったでしょうか。今月の座談会で印象深かったのは、その月ごとに風情といいますか、その月における選曲が季節ごとにまとまって選曲されることが多いなぁというのを感じました。

また、有難い事に、座談会では、自分も推しプレゼン以外に、他の参加メンバーの推しプレゼンを聞いた上で、今月の一推し曲を決定するのですが、今月は特に新着も発掘も票が割れ、最後の最後まで議論が続くという展開になりました。こうして推し曲を1曲だけ決定するという過酷な内容である中、真摯に他者の意見をお伺いしながら、どの曲が一推し曲として適正なのかを決めて頂いているのに、本当にありがとうございますという感謝の言葉しかありません。


-2- staff紹介

では、ここで、座談会6月号にご協力頂いた皆さんをご紹介させて頂きます。
  • 座談会企画・進行・キュレーター&執筆者:エージェントNO.118 
  • 座談会参加者:N/G・猫月遥歩・毬栗楓・4696兎・グリ・うまんごー
  • 文字起こし等編集staff:ベンゾー・moG
  • ブロマガ掲載/転載フォロー:SmileS組織(運営)の皆さん

-3- 最後に

今月の座談会。如何だったでしょうか。今回で6回目となる座談会となりました。ここまでくれるのもご協力頂いている皆様、読者の皆様。そして何よりも、素敵な楽曲を制作、投稿をして下さっている全てのクリエイターの皆様のお陰で座談会が継続的に発行できています。本当に、ありがとうございます。

座談会がここまで続くというのは、正直思っていませんでしたし、よく続いていったなぁという想いがいつもあります。挫折という言葉も脳裏にありました。ただ、毎月行えるのも私だけでは出来ない部分です。そこを少しでも補って頂ける方々がいたからここまでこれたと痛感しています。

座談会は今回で6回目。上半期のおすすめ楽曲が新着・発掘曲。計12曲が選出されました。それを記念し、別途7月頃にふりかえり記事を制作する予定です。発行された際には、宜しくお願いします。それでは、次回の座談会7月号でお逢いしましょう(`・ω・´)ゞ


提供:2021年6月30日 キュレーター&執筆者 エージェントNo.118