皆さん、こんにちは。

弁護士チームは、中学校での連携に向けた活動を行っています。

今回は、先日のPTAの皆さんに向けたネットいじめに関するセミナーとは別に、横浜市の中学校において実施された、PTAの皆様に向けたセミナーのご報告をいたします。


ストップいじめ!ナビ

弁護士チーム プロジェクトメンバー

井桁 大介/小島 秀一/石垣 正純/松岡 佐知子(文責)


1.はじめに

2014年(平成26年)7月7日、私たちは、横浜市立鴨志田中学校を訪問し、PTAの皆様に向けて、いじめとPTAとの関係や、いじめ防止対策規則についてお話をしました。


2.いじめとPTAとの関係

石垣正純弁護士から、いじめがあった場合に、加害者や加害者の親、学校がいかなる法的責任を負うのかについて説明がありました。特に判例の紹介や、いじめがあった場合に取り得る対策については、PTAの皆様に強い関心を持っていただけたようです。

また、いじめられた子がどのようなサインを出すのかについても、実際のよくある事例を交えて説明がありました。

石垣弁護士は、高等学校の教諭、教頭を歴任しているので、経験を踏まえた具体的なお話があったり、ありがちな教員の対応等のように学校関係者でないと知ることのできない情報があったりする等、とても勉強になるお話でした。


3.いじめ防止対策規則

続いて、小島秀一弁護士から、いじめ防止対策規則を作成することについてお話をしました。

これは、生徒さんが自らの手で、いじめを防止するための規則を作るという取り組みです。自らの手で作り上げることで、子どもたちが自発的にいじめについて問題意識を持つことができ、いじめを減らすために必要なことについて真剣に考えるきっかけになるのではないか、と我々は考えています。

小島弁護士は、この取り組みをぜひ鴨志田中学校でも行っていただきたい、と呼び掛けました。


4.今後に向けて

PTAの皆様には、非常に熱心にお話を聞いていただき、とても嬉しかったです。

親や、学校がどのような場合に法的責任を追及されるのか、また、必要な対策はどのようなものなのか、という点は、誰にとっても他人事ではないので、ぜひ全てのPTAの皆様に知っていただきたい知識だと感じます。

今後も、引き続き、PTAや学校教員向けのセミナーを継続して実施していきたいと考えています。
(了)