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格安バーチャルリアリティの夢。2,000円で買えるVRで没入できる
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格安バーチャルリアリティの夢。2,000円で買えるVRで没入できる

2016-11-01 16:00
    161017_vr_ele.jpg

    仕事です。

    「今年はVR元年だって!」、そんなことを言われるとどうしてもVRヘッドセットを欲しくなるのが、仮想現実の普及によって現実がおざなりになったディストピア世界を夢見る人間の性。でも名の知れたVRは性能はいいものの、値段も高価でなかなか手が出ません。そこで我らがAmazonに頼ってみました。そしたらでてきましたよ、VRが

    ありがたいことに、1万円以下の商品も多く、もっとも安いものでは1,000円以下のVRもあります。なぜこんなに安いのかというと、ほとんどの製品がスマホ差し込み型のVRカードボードなんです。最近はスマホ用のVRアプリもたくさん出てきているので、スマホさえあればすぐに遊べます。ということで、早速1つ買ってみました。


    ***


    160628_amazonvr2.jpg


    届いたのがこれです。その名も「VR ELEGIANT」! 見た目は案外本格的でしょう...? ダンボール製VRカードボードであればもっと安く済んだんですが、やっぱり見た目にこだわりたかったのでこちらにしました。お値段は約2,000円

    さて、Amazonで買えるVRにはいろんな種類があるんですが、見た目がほぼ同じものがたくさん存在しています。これらのほとんどはOEM製品と思われ、名前は違えど中身は同じというパターンが多いです。

    では早速スマホを差し込んでみましょう。


    160628_amazonvr4.jpg


    まずはVR ELEGIANTの正面のフタをパカっとあけて、スマホをカチッとはさみ込みます。

    ちなみにフタを閉める前に、スマホ上であらかじめVRアプリを立ち上げておくことを忘れないでください。なぜって、フタを閉めちゃうとスマホの操作ができないからです。ここら辺はちょっとめんどくさいですね...。ちなみに、AmazonにはBlootooth対応のコントローラーなるものも販売されています。


    160628_amazonvr1.jpg


    できたー! VRには髪の毛がボリューミーになる効果もあるようです。ディストピアですね。では早速体験してみます。



    はじめに試したアプリは「InCell VR(iOS/Android)」というアクション/レーシングゲーム。人間の細胞の中に入り込むという映画「ミクロの決死圏」のような設定で、頭を左右に動かし、敵を交わしたり、ポイントをゲットします。プレイにはGoogle Cardboardアプリも必要ですよ。

    最初は自分の持っているiPhone 6sで試したんですが、「大満足!」とはいきませんでした。スマホの解像度だと、やっぱり画素が荒くなってしまうんです。あと、スマホの画面の大きさによって、見える範囲が変わるので、小型スマホだと視野がとても狭いです。そこで、大型のスマホのNexusで試したところ、一気に臨場感が増しました! これならかなり楽しめます。



    またコンテンツによって、楽しさも変わってきます。VR映像の制作スタジオが手がける「Within(iOS/Android)」というアプリには、様々なVRコンテンツが用意されているのですが、その中でも病院を舞台にしたホラー・コンテンツ「CATATONIC」を体験してみました。

    簡単に感想を言うと、イヤホンと格安VRだけで十分怖いです。上の動画では全然ビビりを見せない強者もいましたが、私はもう存分にビビり、人間の生存本能が働いて途中で見るのをやめました。だってVRをしてる最中って完全に自分ひとりだけの世界に包まれてしまうんです。


    160628_amazonvr3.jpg


    あとは変わった遊び方も試してみました。

    VR ELEGIANTの1番外側のロゴの部分ですが、実はカバーのようになっていて外れます。そうするとスマホのカメラがひょっこり姿を表しました。そこで使ったのが「AVR(iOS/Android)」というアプリ。


    161017_avr_.jpg


    こちらはARアプリなのですが、なんとVRモードが搭載されているんです。カメラで現実世界を投影しながら、VRカードボードを装着すればVRからMR(Mixed Realityの略:現実世界の上にホログラムのように情報を重ねて表示する複合現実)に早変わり。

    普段見ている現実世界をスマホのカメラを視点に変えるだけで、バーチャル感が増すんです。まるで他人の視点を体験しているようで、自分が自分じゃない感覚を覚えました。まさにサイバーパンク。


    ***


    これだけの体験が、2,000円のVRとスマホだけでできてしまうんですから驚きです。逆に言えば人間の脳ってこれだけ簡単に騙せるんですよね...。これは人間の現実離れが予想以上に加速するかもしれません。

    ただ改めて、人間の視覚、視野の凄さを思い知りもしました。例えば、今回使ったNexus 6のディスプレイは2560×1440の約368万画素だったんですが、人間の目の画素数って5億7600万画素なんです。VRの普及によって「バーチャル世界がすぐそこだー」ってなっていますが、実は解像度はまだまだ足りないんですよね...。

    でも画質だけがVRの良さじゃないのも事実。コンテンツの面白さ、VR内での体の動かし方によっては、解像度を超えた没入感を得られます。最近では触覚を感じることができるデバイスもありますからね。ディストピアはどんどん加速中です。

    10月13日(木)にはPlayStation VRが発売されましたが、「まだVRを体験したことないし、いきなりそんな高いお金払えませんよ!」っていう方には、Amazonで買えるお手軽VRもオススメですよ!

    さあ、来るディストピアに向けて準備をするぞ!!


    source: Amazon, YouTube, InCell VR(iOS/Android), Within(iOS/Android), AVR(iOS/Android

    (K.Yoshioka/撮影:横山浩暉、山本勇磨)

    RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2016/10/amazon-2000-vr.html
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