とっても気になるお財布のお話。
無料のアプリやサービスが隆盛のスマホ界隈ですが、もちろん有料のものには対価に見合った素晴らしいモノが多いのもまた真理。みんなどのくらい有料アプリを使っているのかってちょっと気になりますよね。
そこで、マイボイスコム株式会社が実施した『スマートフォンでのコンテンツ・アプリの利用』に関するインターネット調査が実に興味深いのでご紹介します。ご自分の利用状況と見比べながら読み進めてみてくださいね〜。
有料アプリ/コンテンツ利用者の半数以上は利用額『月300円以下』
調査によるとユーザー1人あたりのアプリダウンロード数は「4~5個」「6~10個」「11~20個」が各2割前後。
つまり約過半数のユーザーが何らかのアプリを自分で複数個インストールしているという計算になります。しかしこれは無料も含めたアプリ全体の話であって、有料アプリの所有数では1〜3個が最も多かったとのこと。
ちなみに直近1年間で有料のアプリやサービスを利用したと答えた人は全体の32.4%となっており、その有料アプリ利用者が月々に利用している金額では300円以下という回答が半数強。あまり高額なアプリやゲームを使っている人口はスマホユーザー全体から見ても決して多くはないということがこの結果から見て取れます。
有料アプリは『ゲーム』、コンテンツでは『ニュース』『天気』など実用系が人気
有料で利用されていたアプリをジャンル別に分類すると最多となるのは大方の予想通り『ゲーム』。続いて『天気』『地図・ナビゲーション』『ニュース』『交通』といった実用系が上位を占め、『音楽ダウンロード』などが後を追うかたちです。
このジャンル構成はGooglePlayやAppStoreをざっと見た感覚での印象とほぼ一致するという方も多いのではないでしょうか。
上のグラフ(クリックで拡大可能)にあるように、アプリを介さないコンテンツでもゲームこそ姿を消すものの、ニュースや天気といった実用系が占める順位はほぼ同様ですね。
ユーザーが有料サービスを選ぶ際に最も重視するのはズバリ『価格』
これは消費者の心理として納得。スマホユーザーはとにかく価格を重視する傾向にあるという結果です。すぐに情報が手に入り無料サービスひしめく昨今、お客さんの目はアナログ時代以上に厳しくなっているということの表れのようにも感じられます。
また価格以外ではストアでのユーザーの評価コメントや評価得点の高さを重視しているとされ、アプリストアでのユーザー評価が売れ行きに大きな影響を与えることも調査から浮き彫りとなっていますね。
結論:シビアなユーザーの財布の紐を緩めるのはユーザー同士のクチコミかも?
この調査結果から見えてきた有料アプリを利用するスマホユーザー像としては『お金にシビア&クチコミを重視』といったところでしょうか。
しかしこの調査の対象となったユーザーは男女比がほぼ半々でサンプル数が12,683件ながら年齢層がやや高めに偏差している傾向があり、10代の比率が1%、20代が10%と若年層のサンプル数に厚さがないのも気になるところ。流行のパズドラなどを遊んでいる世代を含めるとこの結果にも変化が生じるかもしれません。
とはいえ、これからスマホのサービスがどのように変化していくのかを読み解く上で参考となる資料ではあると言えそうですね。より詳細な内容を読みたい方はマイボイスコムの調査結果原文をぜひご一読くださいね。
お金もアプリも天下の回りものですね:
スマートフォンでのコンテンツ・アプリの利用のアンケート調査(2)[マイボイスコム via News2u]
(ワタナベダイスケ)