ひさびさにワクワクさせられる日本発デジタルデバイスの登場です!
樋口真嗣監督が手がける謎カッコいいプロモーション映像や、純国産独自OSやプログラム言語の搭載など、小出しに公表されてきた情報だけでもガジェット大好き日本男児の心を鷲掴みにしてきた、ユビキタスエンターテインメントの次世代タブレット端末『enchantMOON』が本日正午より予約受付開始されました。
これまで謎のベールに包まれていたこの端末、実際に何ができるのかをつい先ほど開催されていた記者会見の様子から抜粋してご紹介しましょう。これは未来をビンビン感じるぞッ!!
『紙』の再発明
enchantMOON(以下MOON)の制作を手がける清水亮氏によるプレゼンでまず飛び出した発言が「紙の再発明」というフレーズ。「人間は新しいことを考えるとき まず手書きで考える」との着想のもとに徹底的にペンでの手書き感覚が追求されています。
キーボード入力のメモでは今まで難しかった、文字に下線を引いたり図を交えて書き込んだりといったことが自然に行えるように作られているというわけですね。
『ペン入力』への並々ならぬこだわり
「iPhoneが捨てたペン入力の復権」を掲げ、徹底的にペン入力にこだわったインターフェースは直感的かつ非常にユニーク。起動後の時刻設定も画面上に手書きで日時を書き込んでいきます。ユーザー登録も全て手書き。
自分の名前を書き込んだり、端末ロックの暗証番号もペンで書き込みます。デモの様子を見る限り手書き認識の精度はかなりのもの。書き順を間違えても認識するのにはビックリでした。
もちろんウェブも手書きでキーワード検索OKですし、書き込んだデータをエバーノートなどのアプリに共有するのもジェスチャ操作でスイスイ行えます。もう紙やホワイトボードといった手書きとコンピューターとの垣根が完全になくなった印象。
そしてペン入力といえば気になるのがお絵描きに使えるかという点。画面解像度こそ決して高くはないものの、筆圧検知に対応したペンによってこちらも問題なくこなせそうですよ。
マニア向けじゃなかった! 老若男女が使える新世代タブレットだ
事前情報からマニア向け、あるいはプログラマなどの専門職従事者向けといった印象の強かったMOONですが、想定しているユーザー層はお絵描きができる3歳児から段階的にプログラミングを覚えていって年齢とともに使いこなしていくという全年齢モデル。独自の直感的なツールを備えることでプログラムを組むことの敷居を大きく下げることができると考えているようです。
また、子どもに文字を教えたり、一緒に絵本を作ったりという教育用途での活用にも注目したいところですね。
今からプログラムとか覚えられないよ...というビジネスユーザーも、業務のなかで議事録をとったりアンケートや契約書のフォームをデジタルに置き換えたりといった新たなワークフローに活用できそうな予感ですし、これは誰もが目の離せない注目デバイスとなりそうです。
ちなみに予約受付はユビキタスエンターテインメントの公式ページから。価格は39,800円と決して高嶺の花というわけではなさそう。未来のタブレット、ここはひとつ予約しちゃいますか〜!
年初のCESの時点ではまだ完全に謎端末でしたね...(樋口監督PVあり):
enchantMOON ; The Hypertext Authoring Tablet [enchantMOON.com]
(ワタナベダイスケ)