大御所がハッキングされるとシャレになりませんな...。
米国の報道機関AP通信のTwitterアカウントが、ハッキング被害にあいました。アカウントを乗っ取ったハッカーは同アカウントにて、「ホワイトハウスで2回の爆発、オバマ大統領が負傷した」という嘘のツイートを投稿したようです。
このツイートは、インターネット上で即座に拡散。すると次の瞬間、米市場は大混乱となり、わずか2分で1360億ドル(約13兆5億円)が米市場から吹っ飛びました。ひえぇ...。
それから程なくして、ハッキング被害による嘘のツイートであることが判明。株価などは元の値に戻り、落ち着きを取り戻したということです。
いやぁ、恐ろしい事件ですねこれは。日本だって有名な報道機関のアカウントが「首相官邸で爆発」なんてツイートしたら、北朝鮮があんな状態ですし、同じようなことが起きるでしょう。
現在、AP通信のTwitterアカウントは念のため凍結処理となっており、アクセスすることができません。AP通信は「Twitter社と協力して原因を調査していく」と語っているとのことです。
はたして今回の件は、ただの愉快犯によるものなのだったのでしょうか。もし株価操作を狙ったものであったとしたら、ハックした人間は裏で莫大な利益を得たはずです。
また、今回のような偽のツイートをすることで、株価を一時的に操作することができると証明されてしまいました。もしかすると、今後アカウントのハッキングが、ますます盛んになっていくかもしれません。恐いですね。
皆さんも、アカウントのハッキングにはご注意ください。
ハッキングされる前に読んでおきたい:
Fake Tweet Erasing $136 Billion Shows Markets Need Humans[Bloomberg]
AP通信「偽ツイート」で混乱[NHK]
(コンタケ)