「一皮むけた」どころじゃありません
この春に登場したソニーの10インチ タブレット「エクスぺリア タブレットZ」。電機店やドコモショップでは目立つ場所に展示されていますし、ひょっとしたら「もう買った」「友達が持ってる」という方もいらっしゃるでしょう。
何を隠そう私はWi-Fi版を発売日に購入したくちなのですが... ハッキリ言って大満足。普通に使っても素晴らしいですが、なにより初代「ソニー タブレットS」を使っていた人間にとっては大げさではなく感動です。
というわけで本稿は、普通の端末レビューではなく私にしかできない(?)旧モデルとの比較レビューをしてみたいと思います。もちろん、購入に踏み切れない方にも参考になりますよ♪
ペリタブZは高い!
新モデルのエクスぺリア タブレットZは59,800円、旧モデルのソニー タブレットSは52,800円。(どちらも発売時の価格 / 32GB版)
絶対的比較としてエクスぺリア タブレットZの方が高いです。さらにiPad1強時代の当時と異なり7インチなら2万円でかえるこの時期として、相対的に比較しても割り高ですよね。
ペリタブZは軽い!薄い!
エクスぺリア タブレットZ公式サイトの一番初めに「世界最薄*防水」とうたわれている様に、薄さが一番のウリなのです。
並べてみた画像は↑の通り。全然違います。兄弟モデルとは思えないくらいです。
そして、薄いからとっても軽い! 495gと598gでは大差がないかと思いきや、長時間手に持っていたり持ち運んだりすればその差は歴然です。
そしてこの軽さこそ、私が購入に踏み切った最大の理由です。あえて言おう、ガジェットは軽ければ軽いほどイイと!
ペリタブZはヌルサク!画像もキレイ!ただし...
スペックアップの恩恵は、例えば新しい場所でもガンガン表示してれる「Googleマップ」の利用中や、重いウィジェットでも設置していない限りスイスイ動くホーム画面で体感できます
また画素数が向上した(1920×1200 / 1280×800)したので、エクスぺリア タブレットZにドットのカクカク感はありません。標準壁紙の美しさには、何度見ても溜息です。
ただし、エクスぺリア タブレットZの画面明度は最低にしてもかなり明るめです。暗い部屋では気持ち悪くなってしまう(近眼&乱視)ので、強制的に画面を暗くする『疲れ目防止フィルター』を私は併用しています。
ペリタブZは起動が早い!ただし...
端末の立ち上げ時間。あの文字やマークがブヨブヨ~と動いているのをただジッと見つめている時間。あれは待てません。タイムイズマネー!
エクスぺリア タブレットZは約17秒で立ち上がります。タブレットに限らずスマホを考慮しても早いです。比べてソニー タブレットSは36秒もかかります。
ただし、エクスぺリア タブレットZはボタンを4秒ほど長押ししなければ起動してくれません。(ソニー タブレットSは2秒ほど) よく使う操作なだけに、ちょっと残念です。
ペリタブZはバッテリーが長持...んん?
ガジェットと切っても切れない関係にあるのがバッテリー。重量が軽い限り、多いに越したことはありませんよね。
エクスぺリア タブレットZのバッテリー容量は6,000mAh。5,000mAhのソニー タブレットSと比べてさぞ長持ちすると思いきや...
実は違いはほぼありません。例えばどちらの端末でも動画視聴すると、1時間でバッテリーが7~10%減ります。
ペリタブZはサウンドが...こ、こりゃ負けだぁ
紙面では伝えきれないのがサウンド感。結論から申しますと、エクスぺリア タブレットZは残念です。
エクスぺリア タブレットZには左右の側面と底面で計4つのスピーカーがあり、サラウンド感はあります。しかしその一つ一つが小さいためか、音のボリューム感に欠けているんです。また公式クレードルに入れちゃうと、音がこもってしまうのもマイナス ポイントでしょう。
結論:ペリタブZは最高!でもソニタブSもイイね!
薄さとデザインを武器として、さらにタブレットとしての完成度を高めたエクスぺリア タブレットZ。ソニー タブレットSとは兄弟モデルながら、一部要素を除いて圧倒です。1年半でよくこんなに進化したなぁ。(しみじみ)
本稿で逆に株を上げたのはソニー タブレットSの方かもしれません。
技術介入要素(画質/スペック/重量)は仕方ありませんが、それ以外は完成度の高さが光ります。アプリ中にアプリを使える「スモールアプリ」や他ソニー商品/サービスとの「連携」はほぼ同じですし、この謎の傾斜(?)も慣れてくるとイイんですよね~(笑)。1万5千円程度なら十分買いでしょう。
いままで頑張ってくれたソニー タブレットSに惜しみない拍手を心の中で送りつつも、私は今後少なくとも2年はエクスぺリア タブレットZを使い込んでいこうと思います。
この業界で2年は途方もなく長いですが... コイツなら大丈夫と信じてます! たぶん!
(伊藤ハワイアン耕平)