単調な中吊り広告にサヨナラです。
大日本印刷株式会社とジェイアール東日本企画が、新潟県内を走るJR在来線の車内において、電子ペーパーによって表示が切り替わる中吊り広告の実証実験を開始しました。
今回の実験では「マンガ・アニメのまち にいがた」を告知する内容として、新潟県出身のマンガ家による作品を、約30秒に1ページのペースで乗客に読ませるかたちになっているのだそう。
ちなみにポスター本体は通常の紙による掲示物で、その一部分に貼り付けられた厚さ0.8mmの電子ペーパーが、あらかじめ保存された300以上の画像を切り替え表示していきます。
現在、この中吊り広告で提供されているコンテンツは以下の通り
マンガ本編を提供
• 『ハイスクール!奇面組』(新沢基栄氏/柏崎市出身)第1巻 全13話
• 『ところでここどこ』(古泉智浩氏/新潟市(旧亀田町)出身)全36話
• 『新潟市マンガ・アニメを活用したまちづくり構想』(陽華エミ氏/JAM日本アニメ・マンガ専門学校出身)
新潟市マンガ・アニメ情報館関連コンテンツ
• 「マンガができるまで」(題材:『寿司ガール』安田弘之氏/新潟市(旧巻町)出身)
この実証実験は、新潟県内にて6月5日から7月4日の1ヶ月実施され、広告としての可能性を検証すると同時に、期間中のバッテリー無交換での安定稼働など、ハードウェア面での検証も行うとのこと。
実際にこの広告が動作している様子は、NHK ニュースWEBで動画を見ることができますよ。
2014年には本格的な実用化に入りたいとのことで、すっかり中吊り広告の数も減ってしまった地方鉄道に新たな光明となるかも? 電子ペーパーの新たな活用法として、非常に興味深い取り組みとなっていきそうですね。
今年は大型電子ペーパーがジワジワ来てるような気がします:
表示切替え可能な電子ペーパー付きポスターを開発 [DNP 大日本印刷株式会社]
電車の中づり広告に電子ペーパー [NHKニュース]
(ワタナベダイスケ)