こんなの、どう立ち向かえばいいのよ(白目)...!?
Androidアプリのインストールには今まで以上に気を使ったほうが良さそう、改めてそんな気分にさせられる恐い話をロシアのセキュリティ企業、カスペルスキーが海外セキュリティ・ブログ『セキュアリスト』に掲載しています。
題して『史上最凶に進化したAndroid向けトロイの木馬(悪意のあるソフトウェア=マルウェア)』(原題: The most sophisticated Android Trojan)です。
記事によると、今回発見されたマルウェアはAndroidシステムに潜むまだ未解決の脆弱性を突くものだとされ、これが本当ならば現状では感染・発症した際の対処が事実上不可能ということになります。
さらにこのプログラムはコードが暗号化・難読化された非常に複雑な構造を持っており、今までに存在したスマホ向けマルウェアのなかでも類を見ないほどに高度な潜伏能力を持つとされています。
また、不正プログラムとしての機能を発症すると自らの管理者権限の拡張を行うため、発症後の当マルウェアの削除は不可能。また、Wi-Fiやブルートゥースでネットワーク接続されるたびに自身のコピーを拡散させて感染を広めようとしたり、端末内の情報を外部サーバーに漏洩させたりするそうです。
カスペルスキーではこのマルウェアのコードを解析し、グーグルに報告済みとのこと。関係各所には、脆弱性の解決を急いでもらいたいものです。
またカスペルスキー製のセキュリティ製品では、このマルウェアに対応したそうで『Backdoor.AndroidOS.Obad.a』として検出することができるようになたとの事。
詳細な技術的内容については原文をあたっていただくとして、一般ユーザーのレベルでは、怪しいアプリのインストールなどを行わないように注意するなど、日頃の注意から感染予防に努めたいものです。
このマルウェアがどうしても不安なら、こちらのアプリで検出を:
The most sophisticated Android Trojan [Securelist]
(ワタナベダイスケ)