「タブレットが欲しい...」
テレビからWindows8発売ニュースが流れていた時、父がこうポツリとつぶやきました。なるほど、TABROID購読を義務付けられている(おい)ウチの父は最新ガジェットに興味が湧いてきたようです。
買ってあげても、すぐ飽きちゃうかもしれません。でもそうなれば、私が使えばイイだけですよね。例えもし気に入ったとしても、それはそれでボケ防止に役立つはず! つまり...
この勝負、どう転んでも勝ちだな...(ニヤリ)
というわけで、本稿では編集部員・伊藤が父親にタブレットをプレゼントするまでのテクニックをまとめましたよ~。0.01%の親子愛と99.99%の利己欲がミックスした、腹黒い愛情が満載です。
1.タブレットって何?
まず、漠然と欲しいと思っているタブレットが実際に何なのかを理解してもらいましょう。
両親世代にとって、タブレットはせいぜい「手で操作するナウい機械」程度。ではスマートフォンとは何が違うの? という疑問に対し、私は以下の点のみに絞って説明しましたよ。
タブレットとは...
・電話はできない
・インターネットは限られた場所でしかできない
・月額料金等は一切不要
タブレット=大きいスマートフォン-電話機能、程度の認識を持ってもらえばとりあえずOK。この条件に納得してもらったら、次のステップにレッツゴーです。
2.「大きさ」でタブレットを選ぼう(自分が精通してる機種だとなお良し)
「iPad? キンドル? ネクサス?」「容量はどのくらい?」などと聞くのはナンセンス。難しい言葉で混乱させるのは避けたいですよね。そこでタブレットの選択は「大きさ」のみに絞りましょう。
もちろんインチで訊くのはナンセンス。7インチと10インチをイメージして新聞紙を折り、「どっち?」と選ばせれば話はスムーズです。
ウチの父の場合「持ち運びやすい方がイイ」ということなので、数ある小型アブレットの中から「ネクサス7 16GB」にワタシが決めました。なぜかって?
一番安いからさ...
というのは半分冗談。タブレットを使い始めたら120%の確率で「○○ってどうすればいいの?」と聞かれることになるので、アナタが最も精通しているタブレットから選ぶと後々答えやすくてナイスですよ。
3.親がッ (喜んで)泣くまでッ 初期設定を止めないィ!
端末を購入してしまえば、あとは自分のタブレットと同じ。親が使い易いようにカスタマイズしてあげましょう。イメージは雛に餌をあげる親鳥です。
おススメの設定は
・Googleアカウント作成
・OSアップデート
・Wi-Fi接続
アカウント作成を含む初期設定をすませてしまったら、OSも最新版にアップデートしておきましょう。
そしてW-Fi設定なのですが、家庭LANはもちろん、私はスターバックスでも接続できるように設定してあげましたよ。(やり方はコチラの記事を参照してください)
4.追撃! トリプル・アプリ
基本アプリでも十分のネクサス7ですが、さらに便利になる以下の3つはインストールして損無し筆頭候補ですよ。
・日本語フルキーボード For Tablet(親世代って日本語直接入力勢が多いですよね~)
・LINE(FACEBOOKアカウントでログイン)
・ネクサス7カメラ起動(ネクサスはカメラ付いてないから...)
ちなみに私はニュース、天気、Facebookのウィジェット配置も同時にしちゃいました。
5.ぼくが かきこんだ さいきょうの かいせつほん
タブレットを手渡しても「操作がわからない」「用語がわからない」「パスワードを忘れた」とトラブルの度に帰省してはお金が持ちません。(新潟まで往復2万もするんです(涙))
そこで私はまず、最も初心者向けと思われるネクサス7解説本を本屋さんでチョイス。さらにその本に設定の有無からパスワードやらまで、必要と思われる情報を可能な限り書きこみましたよ。
世界に一つのお手製解説本感もでて、親としては感動必至でしょう。(たぶん) 私も20年以上前に、親の似顔絵をプレゼントしたことも思い出しましたよ。
6.実際に使っているか抜き打ちテストをしよう(オプション)
時々、ネクサスに入れたLINEにメッセージを送り、実際に使っているかチェックです。
コミュニケーションにボケ防止効果、さらには親のタイピング技術向上はもちろんありますが、何より「飽きたら俺が貰うからね」なる取り決めをあらかじめしておけば、抜き打ちテストにも精がでますよ!
7.タブレットを餌に堂々と寄生しよう!
以上のステップを見ていただければわかるように、タブレットのプレゼントは単にプレゼントではありません。ぶっちゃけ、かな~り面倒な作業です。しかしそれだけに親も嬉しく、大切に使ってくれるでしょう。
10年ぶりの親孝行と思って、ぜひ皆様もお試しください。これで僕は、2022年までは堂々とスネをかじりとおすつもりです。
おまけ画像:
お返し(?)の母の手作り弁当を新幹線内で食すの図
(伊藤ハワイアン耕平)