みんな、もっと使うべきだと思います。音声入力。
プライベートでは、iPhone4sを愛用している私、オサダ。さいきん気付いたんですけど、音声認識システムの「Siri」がめっちゃ便利なんですよ。まあ、そんな複雑なことはさせられないのですが、電話をかけたりするくらいなら、百発百中。長い電話帳リストから探す面倒も、寒いなか手袋を外す手間もないんです。
...ただ、街なかで音声入力を行うのって、ちょっと勇気がいるじゃないですか? なんというか、まだ利用している人は少ないし、「あの人、スマホで変なことしてる」って、目で見られちゃうし。さらに言えば、なぜか寂しい人に見えてしまうというか、そんな偏見が残っている気がするんです。
本稿では、その傾向と対策について、考察を深めていきますね。
■確実だけど、もっとも奇妙な「ホットドッグ」型
ぶっちゃけ、まだなんだか覚束ない音声認識システム。確実に入力しようとすると、できるだけ口をマイク近づけて、こんなポーズになってしまいます。事実、その距離、わずか十数センチ。これほどシュアなスタイルもないのですが...。
まるで、ホットドッグを頬張ろうとしているかのようじゃないですか!? てか、ケチャップもマスタードもかかってないのに、それがこぼれ落ちることを気に病んでいるようで...なんだか小物感が満載すぎです。
もうちょっと、自分のスマホのことを信用してもいいですよねぇ。
■正しい姿勢かもだけど、なんか孤独が募る「抱きかかえ」型
おそらく、一番オーソドックスなこのスタイル。AppleのCMでも、ドコモのCMでも、多くのモデルはこうしたポーズで、スマホに語りかけています。
でも、気になるのは、その目線。「え、そこに誰かいるの? てか、もしかして、妖精(苦笑)」。そんな声が聞こえてきそうじゃないですか。まあ、百歩譲って相手がSiriなら、まだマシンという感じがして理解もできますよ。でも、オッサンのおしゃべり相手が「しゃべってキャラ」の吉田くんとか、まる子ちゃんが相手だとしたら、色眼鏡がさらに濁ってしまう予感がしちゃいます。
もっと主従の関係を、周囲の眼に知らしめたほうが良さ気ですね。
■信者御用達だけど、なんか先取りし過ぎている「サカナクション」型
「サカナクションをかけて」と、イヤホンのマイクを通してSiriに命令する、iPhone4sのCM。とっても印象的でした。そんなこともできるのかと、やけに未来を感じた思い出があります。
でも、なんかハナにつくんですよねー、このスタイル。いかにも、「オレ最先端いってるんだぜぇ」みたいな感じがして、これみよがしな気がします。まあ、別にそれでもいいんですけど...。
もうちょっと、周りの人間の歩調にあわせた方がいいでしょう。
■もっとも確実で、もっとも見とがめられない「電話してるんですよー」型
小物っぽいとか、寂しそうとか、見栄っ張りとか...いろいろ無用な軋轢を生むような表現をしてきて、すみません。ぶっちゃけ本記事、この部分を伝えたいがために、書き始めただけなんです。
今回のテーマに選んだ音声入力、実は普通に電話をするカタチでも充分、機能するんですよ。ていうか、そもそも電話ですからね。こういう風に話しかけるのが正しいはずです。
でも、なぜか企業の皆さまは、このスタイルを啓蒙しない...。あまりキャラクターを立てないで、普通にこうして使えば恥ずかしくないんですよ、とプロモーションしていけばいいのになと思うのは、余計なお世話というものなのでしょうか?
いずれにしても、音声入力にハードルの高さを感じている皆さま。2013年は、ぜひともこのスタイルで、有効活用してみてください!
(オサダシン)