かなりの安心感!
『NoRootファイアウォール』は、初心者にも安心してオススメできるセキュリティアプリですよ。
まずは、セキュリティのおさらいを
スマホやPCのセキュリティのこととか、よく分からないという人にとっては、「マルウェア」ていうより「ウィルス」ていう方が言葉の馴染みがいいんでしょうけど、実は「ウィルス」というのは他にもいくつかある悪いプログラムの一種のことで、それらを総称して「マルウェア」というのです。
現在、危険度が高いとされる「マルウェア」は、「ウィルス」「トロイの木馬」といった色々なプログラムを複合的に組み合わせてあるものが一般的なので、ヤバいプログラムのことは、「バツウェア」じゃなくて「マルウェア」と覚えてしまいましょう。
具体的には、メールアドレス、電話番号、氏名などの情報が狙われることが多く、最悪の場合にはクレジットカード番号と、そのセキュリティキーといった情報が盗まれることもあります。
スマホが、こうした「マルウェア」に侵入されたとしても、水際で情報漏洩を食い止める、最も効果的な方法がひとつあります。
それは、スマホの通信を止めてしまうことです。情報を、盗人のサーバー(PC)に運べないように、通信を止めてしまえば、情報が相手に届くことはないですよね。わざわざ、ミニUSBケーブルを使って、相手のためにコピーしない限りは。
ところが、通信しないスマホは、もはやタダの電子手帳ですから、スマホとして使うことができません。
『NoRoot ファイアウォール』の機能
さて、前置きが長くなりましたが、ここで、自分のスマホから外部へデータが送られていく部分に、関所を作ってチェックしたらいいんじゃないのか、というのが本アプリの趣旨です。
「簡単には入れないようになっている、スマホの頭脳の奥深い部分」を改変することで、同様の機能を提供する優良アプリは他にもあるんですが、本アプリは、一般的なアプリと同様にインストールするだけで使える、初心者にも優しい作りが特徴となっています。
もちろん、鍵屋と空き巣のイタチごっこに似て、この手のセキュリティへの過信は禁物なんですけれども、アプリが勝手に通信するのを検知してくれますから、かなりレベルの高い「マルウェア」にさえヤラれなければ、セキュリティ効果が期待できるという逸品なんですね。
使い方:ボタンひと押しでOK
アプリを起動したら、スタートボタンをタップしてください。
これで、準備完了です。
スマホから、外部にデータが送られるものは、全て本アプリが遮断してしまいます。
例えば、ブラウザで検索する時などにも、事前に許可してない限りは、本アプリによって通信を止められてしまいます。
どのアプリの通信を許可して、どのアプリの通信を制限するかというのは、個人の判断に委ねられます。
怪しいアプリの許可をしないようにしておけば、そのアプリに対してスマホからデータが送られることはありません。
一度は許可したけど、どうも怪しいんじゃないかというアプリがあれば、ログを確認することもできます。
アクセスの頻度や、送信先などをチェックすれば、ある程度の目安にはなると思います。
マルウェア対策アプリの場合、外部から不正なアプリが侵入しないように壁を作る、そして内部に入ったアプリがマルウェアだと判明した後で、それの駆除を実施することが多いのですが、本アプリは、まだ不正アプリだと判明していない間でも、マルウェアに対する最後の砦として働いてくれます。
いつもは気にせずにスマホ使っているけど、何も考えてないのはちょっと不安、という人にも、ぜひ試してみて欲しいと思います。
使用端末:HTC J ISW13HT
OS:4.0.4
バージョン:1.5.4
--------
発売元:Grey Shirts
更新日:2013.7.15
価格:無料
対応機種:Android 4.0 以上
(田中宏和)