南方海域イベントの人気で通信エラー(通称:猫)大量発生の今日このごろ、提督の皆さまいかがおすごしでしょうか。
先日、iPhone/Androidで「艦これ」をプレイできる「Puffin Web Browser(パフィン ブラウザ)」[レビュー]を紹介しましたが、早くも「艦これ」専用を名乗るブラウザが登場しました。その名も『艦これぴったん』です。Android専用ですが、こちらもいい感じに「艦これ」できますよ。
画面ぴったりサイズで「艦これ」を遊べる
『艦これぴったん』はその名前のとおり、スマホの画面をフルに使って「艦これ」を表示してくれます。ステータスバーも設定で隠せます。
画面がスクロールしないので、ちょっとしたタッチミスで画面がズレたりしません。とくにタブレットだと、大画面でプレイできて快適ですね。
いっぽうで、画面の拡大・縮小はできません。チェックボックスの操作など、細かい場所のタッチには神経を使います。大画面スマホやタブレットならそこまで気になりませんが、普通サイズ以下のスマホはちょいきびしい。
けっこう古いスマホでもプレイできる
プレイの快適さですが、パソコンと同じ処理をスマホで行うため、全体的にパソコンよりもっさりします。とくに、ゲーム開始時の待ち時間は「HTC J One」といったハイエンド端末でも、ちょくちょく待たされるシーンがありました。
ただどういうわけか、2年ほど前のDIGNO ISW11K(1コアCPU+512MBメモリ)でもそこまで遅くなりません。ひょっとすると、解像度の高いスマホほど、画面の処理が重くなるのかも。「Xperia A」や「AQUOS PHONE si」といった、「ハイスペック&解像度そこそこのディスプレイ」が一番快適そう。
なお、スマホをフル稼働させるため、長時間プレイし続けると本体が熱くなります。バッテリーの減りもやばいので、こまめな休憩をお忘れなく。
注意点:通信データ量がマッハ
このアプリ、とにかくパケット通信を食います。
パケット監視ソフトでチェックしてみたところ、「ログイン→出撃→1回だけ戦闘→もどって補給」のプレイで通信したデータ量はおよそ35MB。「Puffin Web Browser」(およそ15MB)の倍以上でした。
一般的なパケット定額のばあい、3日で約300MB以上の通信を行うと通信速度に規制がかけられることがあります。アプリでもWi-Fiに接続しないと警告メッセージが表示されるので、基本的にWi-Fi環境でのプレイ専用ですね。
動作にはフラッシュプレイヤーのインストールが必要
「艦これぴったん」の動作には、アプリ「Flash Player(フラッシュ プレイヤー)」が必要になります。ちょっと古いスマホならだいたいインストールされているんですが、最新のスマホは対応していない場合も。
その場合、アドビのサポートページから「Flash Player」をインストールする必要があります。やり方は以下のとおり。
手順1:「不明な提供元」にチェックを入れる
Google Playストア以外のアプリをダウンロードできるようにするため、スマホの設定で「不明な提供元」にチェックを入れます。この項目がある場所は機種によってまちまちですが、「アプリケーション」や「セキュリティ」の項目にあることが多いです。
手順2:アドビの公式サイトからFlash Playerをダウンロード
次にアドビのサポートページから、Flash Player本体(apkファイル)をダウンロードします。Androidのバージョンによって、ダウンロードするファイルが異なる点に注意。
以下のリンクからもダウンロードできます。
Android 3.x/2.x 用:Flash Player 11.1 for Android 2.x and 3.x (11.1.111.59)
ダウンロードしたapkファイルをスマホにインストールすれば、準備完了です。
なお、Android4.1以降のスマホは、Adobeのサポート外なので正しく動作する保証はありません。いちおう編集部でテストしたところ、Android4.1(HTC J One)、4.2(NEXUS 10)での動作は確認できました。
以下のサポートページもご参考に。
ちょっと手順は必要ですが、画面いっぱいで遊べるのは大きな魅力ですし、「Puffin Web Browser」のような半透明のアイコンも表示されないのでスクリーンショット撮影もいい感じに仕上がります。
純粋に遊ぶだけなら「Puffin Web Browser」のほうが快適なときもありますので、しばらくは使い分けるのがよさそうですね。
(金本太郎)