先月発売された、ソニーの新型スマホ『Xperia Z1』。発売と同時にゲットしてからおよそ3週間ほど使ってみてのレビューをお届けします。
まず結論から言うと「大満足」です。
デカいことは良いことだった
iPhoneにせよAndroidにせよ、プライベートではいままで4インチ前後の小型スマホを使ってきました。
「電話なんだから片手で操作できるサイズがいちばん!」との考えだったんですが、狭いディスプレイ、小さなバッテリーにストレスを感じていたことも確か。
仕事で大型スマホやタブレットに触れるうち、「ひょっとして大画面でも大丈夫なのでは?」と思い5インチへのサイズアップを決断したのですが、いまはその決断は間違ってなかったと感じています。
コンテンツが見やすい
小型スマホから大型スマホに乗り換えた最大のきっかけは「キンドル」の導入です。電子書籍を読むにあたり、4インチ前後のディスプレイはちょっと厳しい。
Xperia Z1のディスプレイは5インチ。その差は1インチですが、これがバツグンに読みやすいです。
もちろん、タブレットで読むほうがより快適ですが、いつでも持ち歩いている、電車の中でも使いやすい、というメリットもあり、Xperia Z1にしてから書籍をよく読むようになりました。
大きいバッテリー=タフなスタミナ
Xperia Z1はデカイいボディに見合った、大型のバッテリーを搭載しています。その容量は3000mAh。iPhoneのほぼ2倍、私がいままで使ってきたスマホの3倍くらいあります。これがすごくよい。
朝に充電クレードルから外してスマホを使い、夜に充電する直前でバッテリーの残りはだいたい30%前後。充電のいらない生活はすごく快適です。
いちどスタミナを試すため、節電のための設定や節電アプリをぜんぶOFFにして無意味にLTEで動画を見るなどバッテリーをイジめてみましたが、朝起きてから夜寝るまでギリギリ1日保ちました。
それにしても、消費グラフを見てみるとディスプレイの消費電力ハンパないな...節電するときはディスプレイの明るさを落とすのが効きそうです。
片手で操作できるのか?
片手での操作については「条件付きでOK」といったところ。
私は大型端末を片手で操作する「ハサミ持ち」なる持ち方をしているので、Xperia Z1もギリギリ片手で操作可能です。[参考:ハサミ持ち]
さすがに落下防止のストラップはつけていますが、角ギリギリでなければだいたいの場所はタッチできます。170グラムの重さも、一週間ほどで慣れました。ただまあ、たまにiPhoneを持つと「軽っ! 持ちやすっ!」ってなりますねw
あとXperia Z1を使って気づいたのですが、そもそも「片手しか空いていない」というシチュエーションは意外と少ないです。片手で操作できないときは、両手を使えばいいだけでした。
国産スマホとグローバルモデルのいいとこ取り
ソニーは国内メーカーの中で唯一、ワールドワイド向けのモデルをほぼそのまま日本市場に提供しています。そのおかげか、国内向け、海外向け、それぞれのよいところがうまく取り入れられている、と感じています。
金属+ガラスの美しいデザイン
アップルやHTCなど、海外スマホでちらほら見られる金属ボディ。プラスチック製のボディがダメだとは思いませんが、iPhoneやHTC Oneを見てのとおり、質感では金属製のスマホが一枚上手です。
Xperia Z1も、金属+ガラスを活かしたデザインで満足感あります。アクセントとしての電源ボタンもかっこいい。
防水・防塵も完璧
国産スマホのなにがいいって、ほとんどの機種が防水であること。Xperia Z1もモチロン防水仕様で、雨や湿気を気にすることなく使えます。防水イヤホンジャックと充電用のマグネットコネクタの採用で、キャップの開け閉めがほぼ必要ないのもポイント高いです。
気になる点もあり
3週間使ってあらかた満足したXperia Z1ですが、さすがにいくつか気になる点もあります。かといって「不満」というレベルではなく、期待とは違ったな...くらいの感覚かな。
カメラ...は期待したほどではない
発売前から「規格外」と言われてきたXperia Z1のカメラ。あちこちで写真を撮りましたが、画質はiPhone5sと同レベル、といったところです。とはいえiPhone5sのカメラセンサーもソニー製なので、当然といえば当然かも?
ちょっと気になるのは、暗い場所でのノイズです。夜道などで写真を撮ると、肉眼で見た以上に明るい写真が撮れるんですが、その反面ノイズが目立ちます。
熱しやすく冷めやすいボディ
動画を見たときなど、ボディ上部が熱を持つことがありました。ふだん手が触れる部分ではないので、熱くなっていることに気づきにくいのですが、画面をタッチした時に熱を感じます。
ただ、アルミ&ガラスのボディは冷却効果も高いようで、スマホをスリープ状態にすればすぐに熱は下がりました。
以上、3週間Xperia Z1を使い続けてのレビューでした。
家にあるビデオレコーダー(nasne)などとも相性がよく、人気機種だけあってアクセサリも豊富。長い付き合いになりそうです。
Xperia Z1[ソニーモバイル]
(金本太郎)