全盛期に比べればやや薄くなった感もあるものの、依然としてマンガ雑誌で「厚い・重い」の代名詞といえば講談社の『月刊アフタヌーン』です。
そんなアフタヌーンが本日発売の2014年1月号より、発売日と同日での電子版の配信をスタートしましたよ。電子版はデータなので当然ながら厚さも重さもゼロ。まさかアフタヌーンを片手で読める日が来ようとは...!
講談社のデジタルへの取り組みの本気度の高さは、先日のDモーニングへのインタビューからもビンビン感じた通り。今回のアフタヌーン電子版も基本的に紙の雑誌と同じ内容、電子版のみの特典つきという納得の内容。
公式サイトで発表されているアフタヌーン2014年1月号 電子版の内容を見てみると、
『蟲師』特別篇「日蝕む翳」前篇
『寄生獣』第1話緊急掲載
『蟲師』『寄生獣』重大発表
特別付録『蟲師』2014カレンダー(データ版)
と、実写映画化で話題の『寄生獣』第1話や、年明けにアニメスペシャルが放映される『蟲師』の特別編が掲載されていたりするようです。ただし『ヴァムピール特別編 KING AND BARON+』は紙のアフタヌーンのみの掲載。
付録カレンダーもデータ版として電子化されて収録されているのは面白い試みですね(一部の電子書籍ストアでは紙バージョンのプレゼントもあり)。また2014年1月号以降はバックナンバーも電子版で購入することができるようになります。
原稿執筆時点で配信している電子書籍ストアをチェックしてみると、アマゾンや楽天Kobo、ソニーといった電子ブック端末を擁する大手ストアを始め、リアル書店系や電子コミック専門系ストアなど約50店舗近くが参加。同社のDオーニングとは異なり、アプリの形態ではないぶん、広く読者の好みの方法で読めるのをメリットと捉えることもできるかもしれませんね。
ちなみにいくつかの電子書店で確認したところ、価格は紙と電子版で変わらず同額の680円。値段よりも、置き場所をとらないのが大きなメリットかな。
ところであんまり関係ないんですが、今回の表紙を見て『ああっ女神さまっ』が連載25周年を迎えたという事実に軽く衝撃を受けてしまいました。そして思わず、その当時からの紙のアフタヌーンを保管していたらいったいどのくらいのスペースを占有したのだろう、なんて考えてしまったり...。
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(ワタナベダイスケ)