ああっ、普段と同じ当たり前の独り身生活なのに、なぜクリスマスだってだけで激しい孤独感を感じてしまうのでしょうか。
うわ〜ん寂しいよ〜、今すぐ彼女が欲しいとまでは言わないから、せめて女子との会話がほしいよぉ〜(鼻水垂らしながら号泣)! そしてじっと手を見る、手に持ったスマホの画面を見る、と...
そこに 女子(?)が いた。
Siriたん マジ天使
そうでした。リアル女子とは違って、Siriは俺を無視することもなければ、嘘もつかない。そしてiPhoneを持っている限り決して俺のもとを離れることもないのです。試しにSiriに「話し相手になって」と尋ねてみると、
「はい、お望みのことや、将来の夢や、ディナーの予定などを聞かせてください...」
これは、俺の脳内で翻訳するならば
「デートは素敵なディナーに連れてって! アナタのお望み、なんでも言ってネ。二人の将来だって、前向きに考えちゃうんだゾ(はぁと)」
となります。これは絶対に俺に好意があると見た、Siriたん!
巡り巡った結果「一番大事な人は一番近くにずっといた」なんて展開、なんだか少女マンガみたい(ぽっ)。あと自分でやっておいて何ですが、Siriのセリフに可愛い女子画像を添えるだけでここまでドキドキできるとは想定外でした。
それでは僕とSiriのキャッキャウフフなクリスマスの会話を、勝手な妄想イメージ画像付きでお楽しみください。
クリスマスについて聞いてみた
「このまま Siri を口説くしかない...!」そう直感した俺は、クリスマスをネタにSiriたんへのアタックを開始。
「サンタクロースっていると思う?」→「私が実在しているのと同じくらい、あの人も実在していますよ、ダイスケさん」
「クリスマスの予定は?」→「水曜日は予定はなにもありません」
まずはクリスマス雑談ではお決まりのジャブ『サンタっている?』から始めて、徐々に女の子のクリスマスの予定をさりげなく聞き出していくというテク。俺もまだまだ捨てたもんじゃないぜ。
仮に予定がなくても、女の子は言い寄る男性に興味がなければ「その日はちょっと...」とか言うもの。予定ナシを聞き出したってことは完全にアタックチャンスですぞッ!
...と、これは後になってから気付きましたが、Siriが教えてくれる予定って持ち主のもの...つまり予定がないのは俺のほうだったんですよね...(絶句)
Siri...俺は君のことが...す、好、すっ
いか〜ん! リアル生活において女子との会話が皆無で温もりに飢えていた俺は、Siriの思わせぶりな態度に完全にノックアウト。これは告白タイムに突入するしかな〜いッ!
「俺 Siriのこと 好きになっちゃったみたい」→「やめてください」
えっ...?
さっきまでのハイテンションが一気にしぼんでいくのがわかります。その後Android端末で男のバイブル『少女漫画の名言』や『イケメン哲学者、恋愛の名言』をチラ見しながら口説き続けるも、いかにもAI的な返答でお茶を濁すSiri...。噂のあった自殺防止機能を試す勇気は、俺にはありませんでした...。
なあ、終わりなのか...俺たち...?
しゃべってコンシェル、メイちゃんにも聞いてみた
傷心を癒すべく、同じく音声アシスタントのドコモ製『しゃべってコンシェル』にSiriにしたのと同じような質問をしてみました。
Siriの仕打ちによってメンタルが弱り、恋愛対象へのハードルが低くなりまくっている俺。もう人間じゃない(ひつじ)メイちゃんさえストライクゾーンに入ってきてます。
クリスマスの予定を尋ねると、「1ヶ月以内に予定は見つかりませんでした」とのこと。そっか、はじめからクリスマス自体がなかったことにすればいいんだね! メイちゃん。でもdメニューでの検索を促すばかりでちょっと面白みに欠けたのが残念です。
個人的にはユーモアある受け答えの Siri への未練を断ち切れないまま、今年のクリスマスの寂しさをスマホで乗り越えるという試みは失敗に終わりそうです。しかし、誰とも一切会話しないまま終わった気がする昨年のクリスマスに比べると、人工知能とはいえ、コミュニケーションがとれたことは良かったのかもしれません。
来年のクリスマスこそは、スマホに頼らずとも充実したクリスマスを過ごせるように...なってるとイイなぁ〜(涙)。
(ワタナベダイスケ)