スマホ・タブレットの普及によって、いわゆる課金要素や顔の見えないユーザーとの交流があるソーシャルゲームが、子どもたちの手の届くところにまで浸透してきました。これが様々なトラブルの元となることがあるのは、大人のみなさんならおわかりの通り。
そこでソーシャルゲーム関連企業の業界団体である「一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA)」が小学生向けとして作った啓発アプリが『じゃすがんの大冒険』です。どんな内容なのか、大人の視点からチェックしてみましょう。
おまわりさん、こいつしらないひとです
さっそくステージ1をはじめると、こんなメッセージが
いやいやいや、いきなりおかしいでしょ。なんで『すすむ』ボタンしか用意されていないのか。子どもへの啓発と同時に、作り手にもユーザーインターフェースの作り込みを啓発したい気分です。でも大人だからじっとこらえて進みます...。
おお、「しらないひと」による全く捻りのない個人情報聞き出し攻勢が始まりましたよ! なんなの...ネットナンパなのッ? あたしオッサンだけどイイのッ?
無事に切り抜けると、なぜかネットナンパ野郎「おしえてくん」のカードがゲットできます。いらないけど。
ちなみにオジサンは、なんだかわからないものを深く考えず「保存する」のも気をつけたほうがいいと思うんだなぁ〜。
これが課金ドラゴンを無課金でゲットするコツだ!
ステージ2。なんの前触れもなく『カキンドラゴン』なるカードの購入ページがあらわれます。なんという自虐的ネーミング。オジサンそういうの嫌いじゃないです。
ここでは課金ドラゴンを購入するか選択肢が出ます。普段の自分なら購入しないところですが、このアプリで本当に課金(アプリ内購入)されるのか気になったので「こうにゅう」ボタンを押してみましたよ。
どうやらこの「じゃすがん」にはアプリ内課金は実装されていないようですね。一安心です。
ついでに課金ドラゴンはそのまま無課金でゲットできてしまいました。「いまだけげんていカードゲットキャンペーン」とはいったい何だったのか。う〜む、これはこれで。
じゃすがん の たたかい は これからだ!
このアプリはステージ5まであるので、まだまだ戦いは続きますよ。さらなる強敵が じゃすがん の前に立ち塞がります。
例えばステージ3で現れるこんな人。ネット弁慶とかモヒカン族って呼ばれたような人たちですね、わかります。
この後の展開は皆さん自身の目で確認してもらうとして、ちょっと外に目を移してみましょう。
今や、子どものみならず大人でもネットやソーシャルでトラブルに発展するケースはよく聞かれるもの。もしかすると大人向けにも「じゃすがん」のような啓発アプリが必要になるかもしれませんね〜。
次回作として『大人向けソーシャルゲーム啓発アプリ』、ちょっとイイんじゃないでしょうか。グラフィックも大人向けに刷新して。たのむよ、じゃすがん!
使用端末:HTC J(OS:4.0.4 バージョン:0.9.0)
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発売元:一般社団法人ソーシャルゲーム協会/更新日:2014年1月8日/価格:無料/対応機種:Android 2.1 以降
(ワタナベダイスケ)