ほぼスマホ
うまいネーミングだと思います。

NECビッグローブが提供している、スマホ+通信回線のセットサービス『ほぼスマホ』。

普通のスマホはスマホ+電話回線のセットで利用しますが、『ほぼスマホ』は電話回線のかわりにWi-Fiをメインに使うので「ほぼ」スマホ、というわけです。

実際、Wi-Fiメインでスマートフォンを使うとどんな感じなんでしょうか? 今回、ビッグローブから1週間ほど『ほぼスマホ』をお借りできたので、使用感をレポートします。


ほぼスマホのセット内容


最初に、ほぼスマホのサービス内容を紹介しておきます。
 

・スマホ本体:AQUOS PHONE SH90B(シャープ製)
・公衆Wi-Fiサービス
・LTE回線:高速データ通信が1GB/月利用できる
・BIGLOBEフォン・モバイル(IP電話)

スマホ代の分割費用も含めて、全部まとめて2,980円/月です。普通のスマホの半額以下ですね。
 


Wi-Fiは電話回線のかわりになるのか?


結論からいうと、私の使い方だと7割くらいスマホと同じでした。まさに「ほぼ」スマホといった感じ。アプリもネットも問題なく使えますし、動画を見たり、カメラでの撮影もスマホとまったく同じです。

ただひとつ、「どこでも高速通信する」ことができません。

いつでもつながる回線を使っていると気づかないのですが、スマホはカメラにせよアプリにせよ、何かするたびに通信しています。

ゲームアプリはこまめにサーバーと通信しますし、写真はすぐにネットに保存されます。『ほぼスマホ』は、この通信が弱いです。

 
ほぼスマホ

駅やコンビニの近くでWi-Fi回線がつかがっている時は、『ほぼスマホ=完全なスマホ』です。でも電車やバスで移動するとき、地下や建物の中でWi-Fiの死角にいるときなど、ちょっと通信がとぎれると『ほぼスマホ=スマホじゃない』になります。

『ほぼスマホ』のWi-Fiはカバー範囲が広く、よく電波をキャッチしますが、それでも電話回線ほどつながるわけじゃない。

もちろん、サブ回線としてLTEは使えます。でも「高速データ通信は1GBまで」という制限は、私の使い方では1週間ちょっとしかもたないでしょう。Wi-Fi回線を使っているあいだは、デザリングもできません。

また、『ほぼスマホ』は音声通話回線も使えません。電話番号「050」のIP通話アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」は普通の電話とは受けられるサービスが少しちがいます。


使えるスマホは「アクオスフォンゼータ」


AQUOS PHONE SH90B

『ほぼスマホ』で提供されているスマホ本体は、シャープ製の「AQUOS PHONE SH90B」。性能的には、ドコモの2013年夏モデル「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」とほぼ同じ。

「SH90B」はフルHDのIGZO液晶に4コアのCPU、ワンセグ、防水、赤外線もあり、性能面では文句なしです。なお、おサイフケータイは使えません。

いい端末ですが、これ1種類となると寂しいのもたしか。iPhoneとは言いませんが、あと1~2種類、端末にバリエーションがあるといいですね。Nexus5が選べると最高です。


実際に『ほぼスマホ』使ってみると、Wi-Fi中心の通信にストレスを感じるシーンはあります。しかし、普通のスマホが月額6,000円~7,000円くらいすることを考えると、半額で7割ほどスマホならアリなのでは...? とも感じます。

とくにガラケーとの2台持ちを考えているなら有力な選択肢ですね。

なお、LTEの高速データ通信が普通のスマホ並み(7GB)になるプランもありますが、月額5,950と普通のスマホとほぼ同じ価格になってしまいます。


(金本太郎)

 

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