閉じる
閉じる
×
「いいこと言うなー、EU(イーユー)だけに」
と思った人もいるかもしれませんね。EU(欧州連合)では、課金要素のある無料ゲームを「Free to play(フリー・トゥー・プレイ=無料で遊べる)」と呼ぶことを禁止すると、一部メーカーに勧告したそうです。EUの主張としては、
「フリー・トゥー・プレイという言葉は、完全に無料であるゲームだけに適用されるべきだ。無料という言葉で消費者に誤解を招くことは明らかに間違ったビジネスモデルであり、消費者保護に関するEUの精神に反する」
とのこと。EUでは以前より、デンマーク・英国・イタリア・ベルギーの消費者団体から無料アプリに対する懸念の声があがっており、今回の勧告はそれに対するアクションと言えそうです。
ここだけ聞くと若干の「言葉狩り」感も否めない話題ですが、ここまではあくまで今回の勧告の1つ目。この他にも以下の3件について言及されています。
・アイテムを買うように子どもを誘導してはならない(親に買ってもらうよう促してもいけない)
・消費者が明確に同意せずとも課金されるシステムは排除すること
・異議申し立て窓口の連絡先を明記すること
確かにフリー・トゥー・プレイという言葉は誤解を招きやすいかもしれません。しかし基本無料で試すことができるモデルに恩恵を感じることが多いのもまた事実。個人的にも買い切りゲーム時代に比べて、クソゲーにお金を突っ込む頻度が確実に減った実感があります。
こうしたメーカーへの勧告だけでなく、消費者のリテラシーも高めるような取り組みにも力を入れてほしいところ。新しいビジネスモデルの問題点は是正しつつ、長所が伸びる余地も残してもらいたいものですよね。
'Free-to-play' could be outlawed after EU shake-up [ComputerAndVideoGames.com via Klutur]
欧州委員会、スマートフォンのアプリ内課金を問題視 - 実態把握へ [wirelesswire]
(ワタナベダイスケ)
RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2014/03/eu-nof2p0307.html