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高速通信が使い放題の『WiMAX』、タダで試してみました
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高速通信が使い放題の『WiMAX』、タダで試してみました

2014-06-02 12:00
    UQ_WiMAX_tabroid.jpg
    私はイーモバイルのモバイル回線(EMOBILE LTE)を使っています。今年の4月までは『月10GBまで』の通信制限がなく、とても快適に利用できました。

    しかし5月から『月10GB』の規制がかかるようになりまして、通信制限のないWiMAX(ワイマックス)が気になり始めました。WiMAXというのは...ほら、あれです。真っ青なガチャピンとムックが宣伝しているモバイル回線です。

    調べてみると、タダでWiMAXを試用できる(後述の『Try WiMAX(トライ・ワイマックス)』)ことが分かったので、さっそく試してみました。

    すぐにでも試用レポートをお伝えしたい衝動を抑え、まずはWiMAXのメリットと使い方をご紹介します。

     

    WiMAXのメリットは2つ

    1点目は『通信制限がないこと』、2点目は『契約する前にWiMAXを試用できること』です。


    通信制限がない


    LTEの契約プランによく見受けられる速度制限が、WiMAXでは基本的にはありません。少し事情が複雑なので補足します。

    現在、WiMAXには2種類の通信規格があります。『WiMAX』と『WiMAX 2+』です。

    この2つのうち『WiMAX』には通信制限がありません。ただし、『WiMAX』に現在割り当てられている電波は2015年9月以降、3分の1に縮小されることになっています。もし縮小されれば通信速度が低下するかもしれません。
    そして最終的には2018年4月をもって『WiMAX』は消滅し、規格は『WiMAX 2+』に一本化される予定です。

    で、その『WiMAX 2+』なのですが、契約から25ヶ月間は基本的に速度制限がありません。

    例外は2015年4月以降に直近3日間で1GB以上使った場合で、速度制限の対象となる可能性があります(具体的な制限内容については未定です)

    また25ヶ月目以降は月7GBまでの速度制限がかかり、超過時は月末まで『WiMAX 2+』の通信速度が128kbpsに落とされます(これは確定しています)。

    ちょっとややこしいですが、総務省と回線事業者(UQ WiMAX)の説明は以下のとおりです。

     

    契約する前に無料でWiMAXをお試しできる

    Try WiMAX(トライ・ワイマックス)』というサービスを利用すれば、無料で15日間WiMAXを試せます。

    電波は受信できるか、速度は出るか、契約前に確認できて安心です。

     

    WiMAXの使い方

    必要なものは『端末(スマホやタブレットなど)』と『モバイルWi-Fiルーター』です。

    『端末』はすでに持っている機器が使えます。『モバイルWi-Fiルーター』はWiMAXサービスを提供している『UQ WiMAX』から無料で借りられます。

    『モバイルWi-Fiルーター』がWiMAX回線でインターネットに繋がっていて、『モバイルWi-Fiルーター』と『端末』をWi-Fiで接続すると『端末』でインターネットができるという仕組みです。
     

    ※「モバイルWi-Fiルーターってなに?」という方は記事下の関連記事に解説がありますので併せてどうぞ。

    実際に使ってみた

    『Try WiMAX』に申し込み、モバイルWi-Fiルーターが『UQ WiMAX』が届きました。私が借りたルーターは『WiMAX 2+』、『WiMAX』、『au 4G LTE』の3回線が使えるものです。

    この3回線はそれぞれ別物なのですが、ここでは「まぁ、ざっくり言えば同じWiMAXだよね」というスタンスで扱います。詳細を知りたい方は公式サイトをご覧ください。

    WiMAX_1.jpg

    申し込んでから2日後、15×24×7cmの段ボール箱に入ったルーターが届きました。

    WiMAX_2.jpg

    内容物一式。

    WiMAX_3.jpg

    筆者私物iPhone 5と借りたルーター(型番はHWD14


     

    通信速度を測ってみた

    参考までに私が実測した速度データを載せます。

    場所は板橋区。使用機器はNexus 5、計測アプリはSpeedtest、土曜の12~13時台に測定しました。


     

    測定場所その1『駅前の開けた場所』

    WiMAX_Narimasu_Sta.jpg


    東武東上線成増駅北口で計測。駅前・障害物が少ない・23区内という条件から考えると、電波強度は強いはずです。

    また、土曜で人は多いですが、回線は夜間より空いているのではないでしょうか。

     
    WiMAX_Sta.jpg

    WiMAXの電波は3本(最大は5本です)

     
    WiMAX_Sta_2+.jpg

    WiMAX 2+の電波は4本。

     
    速度測定は『WiMAX』と『WiMAX2+』それぞれで3回ずつ行い、平均値を求めました。

    Down [Mbps] Up [Mbps] WiMAX 4.26 2.59 WiMAX 2+ 15.01 7.87 au 4G LTE - -

     

    ※『WiMAX』,『WiMAX 2+』の電波が強かったため、ルーターが『au 4G LTE』のモードに切り替わることはありませんでした。


     

    測定場所その2『両隣がビルの建物内』

    WiMAX_Narimasu_Sukiya.jpg


    『すき家 成増店』でも計測しました。お店の前は開けていますが、両隣を建物に挟まれています。

    ちなみに計測は店の奥まった席で行いました。店内にいるお客さんは15人ほど。

    Down [Mbps] Up [Mbps] WiMAX 4.38 0.45 WiMAX 2+ 8.91 1.35 au 4G LTE - -

     

    ※ここでも『au 4G LTE』には切り替わりませんでした。

     

    使ってみた感想

    速度はそこそこ。LTEと大差ない程度です。あと、接続は安定していて途中で切れることはありませんでした。

    ただ、上の計測結果はあくまで私が測定したものなので、場所・時間が変われば当然変わってきます。

    なので契約する前に一度『Try WiMAX』で快適につながるか試してみることを強くおすすめします。


     

    試用が終わったら...

    ルーターをゆうパック(着払い)で返却します。宛先印字済みの荷札ラベルが同梱されているので、郵送されてきた箱に詰めて送るだけです。

    WiMAX_HWD14.jpg

    あばよ、WiMAX...

    後日、営業の電話が1本だけかかってきました。しつこく勧誘されるということはなかったです。

    また、『Try WiMAX』は90日経てばまた利用することができます(90日ごとに何度も借りられます)。時間をおいてまた借りてみれば、基地局が整備されてより繋がりやすくなった、というようなことがあるかもしれません。

     
    (てらさきりょう)

     

    RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2014/06/wimax-trial.html
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