最近、いわゆる『格安SIM』(MVNOとも呼ばれます)が続々と登場してきています。格安SIMをうまく使えば、スマホやタブレットの通信料を削減でき、お財布に大変優しいです。
ただ、選択肢が増えるという意味ではありがたいのですが、最近はあまりにもたくさんありすぎて『どれを使えば良いか分からない』という方もいるのではないでしょうか。
本記事では格安SIMの選び方と、利用するにあたっての注意点を解説します。
格安SIMをよくご存知でない方は下の過去記事をお読みください。本記事の理解が一層深まるかと思います。
複数の料金プランがある
格安SIMにはいくつもの料金プランがあります。
毎月の利用料は安いが高速通信はさほどできない、逆に維持費がそれなりにかかる代わりにたくさん高速通信できるプランなど、様々です。
他にも『通話ができる』、『SMSが使える』、『プリペイド方式』など、サービスの内容は多岐に渡ります。
しかし、料金と高速通信できる通信量だけに着目すれば、片手で数えられるほどのグループに大別できます。比較検討は決して難しいことではありません。本記事では『松・竹・梅・お通し』の4種類に分けてみました。
梅ランク:メール、SNS程度なら十分
月1,000円程度で1ヶ月に約1GB、もしくは1日あたり約50MBの高速通信が可能なプランです。
メール、LINE、Twitter程度しか使わない方ならこのプランで事足りるかと思います。
代表的なサービスとして、以下のものが挙げられます。
・b-mobile X SIM プランI、プランN
・IIJmio 高速モバイル/D ミニマムスタートプラン
・BB.exciteモバイルLTE 1GBコース
竹ランク:サブのネット回線にちょうどいい
月1,500円程度で1ヶ月に約2GB、もしくは1日あたり約80MBの高速通信が可能なプランです。
通勤電車の中でインターネットを見る程度の使い方ならこのプランが適しているのではないでしょうか。
松ランク:頻繁にインターネットを使っても大丈夫
月2,000~2,800円程度で1ヶ月に3~4GBの高速通信が可能なプランです。
キャリアの通信制限(7GB/月程度)を受けるほどは使わないけど、2GB/月では足りないユーザー向きのプランといえます。
お通しランク:とにかくお金を節約したい
高速通信ができない代わりに500円前後で利用できるプランです。通信速度は250~300kbps程度。テキストのやりとり(メール、LINE、Twitterなど)は問題なくでき、軽いウェブサイトだったらなんとか閲覧できる速さです。
提供されているサービスの種類はそれほど多くはありませんが、いくつかあります。
使用する回線はドコモとほぼ同じ
格安SIMの種類は非常に多いですが、利用している回線はドコモのXi、 FOMA網です。したがって、理論上はどのSIMでも回線のつながりやすさ、安定性に違いはありません。
つい最近、auの回線を使う格安SIM「mineo」が登場しましたが、現状ではこの1つだけ。なので格安SIMを選ぶにあたり、それほど神経質になる必要はないでしょう。以下の点にさえ気をつければ、格安SIMは怖くありません。
注意すること
格安SIMは決められた高速通信量を使い切ると、通信速度が著しく低下します。100~300kbpsに制限されるケースがほとんどです。
快適にインターネットを見るのは難しいでしょう。ただ、テキストのやりとり(メール、LINE、Twitterなど)程度なら可能です。
参考:スマホが速度制限されると、これだけ使いにくくなりますhttp://www.tabroid.jp/news/2014/06/slowphone-report.html
しかし他方で、高速通信量分を使い切るとネットに全く接続できなくなるプランもあります。
また、2年契約でSIMを販売しているプロバイダもあります。2年契約の場合、中途解約すると高額な違約金を請求されるケースが多いです。
ケース・バイ・ケースで他にも留意事項はありますので、契約する前に必ず公式サイトをチェックしてください。
(てらさき りょう)