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FacebookやTwitterのアカウント、ユーザーが死んだらどうなる?
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FacebookやTwitterのアカウント、ユーザーが死んだらどうなる?

2014-06-18 07:30
    140618dealing_with_death.jpg自分の「死」のこと、考えたことがありますか?

    明確に死期を悟ったときを除いて、自分が死んだときのことを考えるのは避けたくなりがちです。なんとなく、お葬式があって、遺産を家族で分けて...といったことは想像がつくと思いますが、実はさまざまな「残されるもの」があります。

    ネット上の情報も今や忘れてはならない要素の一つ。現代人はSNSを中心として多くの情報をネット上に置いています。持ち主が世からいなくなったとき、この情報たちがどうなるか、あなたは知っていますか?

    兄弟メディアのライフハッカー[日本版]で死後のアカウントについて触れた記事がありましたのでご紹介しましょう。

    自分が死んだら、FacebookやTwitterのアカウントはどうなるのか : ライフハッカー[日本版]先日は祖母の誕生日でした。Facebook が、祖母のウォールに誕生日メッセージを書き込むように促してきました。でも、ひとつだけ問題が。祖母はもう、この世にはいないのです。

    最近の私たちの生活は、SNS によってますます監視されるようになりました。出産・卒業・結婚・死亡などなど、多くの人が人生のイベントをシェアしています。では、自分が死んだら、SNS のアカウントはどうなるのでしょうか?

    縁起でもないことを言うなって? でも、死んでしまった人の SNS を見て、在りし日の姿をしのぶこともあるでしょう。それと同じことです。あなたが生きた証しはクラウドに保存され、愛する人たちがあなたを思ってそれを見るのです。

    「死後の生活」管理

    ・Facebook では、死者のアカウントを「追悼」できる

    2007年4月に発生し32人が犠牲になったバージニア工科大学銃乱射事件の後、Facebook はポリシーを変更しました。犠牲者の家族や友人が死亡後30日間でアカウントを削除するポリシーに抗議し、無期限の「追悼」(memorialize)が実現されたのです。

    Facebook は誰が死んだかを知るすべを持たないため、家族や友人が追悼をリクエストできるようにしています。いったん追悼アカウントに移行すると、誰もそのアカウントにはログインできなくなりますが、ウォールへの投稿やメッセージを送るなどして、思い出を共有できるようになります。


    ・死者の Twitter アカウントを「他人」が使う

    Twitter は若干ポリシーが異なり、肉親や代理人がアカウント停止を要請できます。Twitter はその性質上 Facebook ほど親密なものではないので、アカウントを「追悼」したところで、タイムラインをそのまま放置するのと変わらないのでしょう。

    ハリウッドの伝説とも呼ばれた有名な映画批評家、ロジャー・イーバート氏(Roger Ebert)が昨年亡くなりましたが、彼のツイートが途絶えることはありませんでした。妻のチャズさんが、夫の代わりにツイートの投稿、ブログの更新、さらには映画の評論を続けているのです。彼のように多くのフォロワーを持つ著名人のフォローを解除するのかどうかは、世界中のユーザーにとって重大な問題になっています。

    イーバート氏は生前、編集者と打ち合わせて、編集者が SNS にアクセスして投稿を継続できるような準備をしていました。そのかいあって、本人の手によってではないにしろ、氏の考えや信念がシェアされ続けているのです。

    もちろん、家族や友人が故人のアカウントを引き継ぐことは可能です。でも、死んだはずの祖母から私の写真に「いいね!」がついたときには、正直困惑しました。誰が祖母のアカウントを引き継いでいるのかはわかりませんが、祖母の人生への敬意を込めてやっているのは間違いありません。死んでしまったことへの深い悲しみを示す手段なのであれば、私はそれを否定しません。でも、事前に私にも知らせてほしいものです。


    ・Twitter の"不死人"になるためのサービス

    死後もツイートを続けたい人向けに便利なサービスがいくつかあります。自分がこの世から去ったあとは自分の言葉にこの世に残ってもらいたいということであれば、「DeadSocial」がおすすめです。秘密の予約メッセージをあらかじめ登録しておけば、死んでしまったあと、指定の実行者が Facebook や Twitter でそれをシェアしてくれるのです。


    開かれた対話


    ウェストバージニア大学で助教を務めるエリザベス・コーエン博士(Elizabeth Cohen)曰く、「たいていの場合において、SNS は生きている人が使うもの。でも、アカウントに命が残るなんて、素敵なことだと思いませんか」。

    Facebook によって、人と人とのつながりや悲しむ様子が目に見えるようになりました。おかげで、愛する人を失った悲しみを共有し、サポートシステムを作ることができるようになったのです。Raven Tools 社でテネシー州ナッシュビルのコミュニティマネジャーを務めるコートニー・サイターさん(Courtney Seiter)は、ふたりの友人が亡くなったとき、Facebook のおかげで感情と向き合うことができたと言います。死んだ友人による投稿を見たとき、悲しみに満ちたそのメッセージのあまりの生々しさに、サイターさんは驚いたそうです。

    「見てはいけない極めてプライベートな瞬間を目撃してしまったような感覚でした。でも、シェアすることで感情と向き合えるようになり、身の回りで起こっていることを理解できるようになります。ですから、決して悪い習慣ではないと思うんです。感情に向き合うための新しい手段のひとつとして考えればいいのではないでしょうか」


    データは見えなくなるだけ

    ベルナード・マイズラー氏(Bernard Meisler)は2012年、SNS への投稿をやめてもデータは会社に残っていることを ReadWrite の記事に記しました。

    Facebook の「いいね」にせよ Twitter のフォローにせよ、いまやSNS は、広告を通じて商品を買わせる手段のひとつです。オンライン広告で死者の姿を見ることはさぞかしショックなことでしょうが、それは、SNS が収集したデータの用途が家族や友人とつながることだけではないことを示す如実な例だといえるでしょう。

    前出のコーエン博士は、「SNS 上の情報は、私たちが思うほどコントロールできないのです」とも言いますが、そこで疑問が浮かびます。つまり、SNS が消滅した後、データはどうなってしまうのでしょう

    この種のニュースで記憶に新しいのが、昨年 MySpace が行ったブログの削除に関する決定です。ユーザーが時間とエネルギーをかけてアップロードした内容が、運営会社によってすべて削除されてしまったのです。Facebook の場合、アカウントの設定画面から、全データをダウンロードして保存しておくことが可能です。でも、死んでしまったらそれを自分でやることは不可能ですし、アカウントが記念化されていてもその作業をできる人はいません。

    コーエン博士は、写真をはじめとする全データを定期的に保存することをすすめています。Facebook が MySpace と同じ道をたどっても、ユーザーが何年もため込んだコンテンツへのアクセスは可能になるでしょう。その一方で、SNS を対処メカニズムとして利用している人にとっては、データが削除されてしまう恐怖は、不快なものでしょう。

    「もし Facebook が閉鎖されてしまったら、失った人への対処方法として SNS を使っている人にとっては、本当に辛いでしょうね」(コーヘン博士)


    「おばあちゃん、誕生日おめでとう!」


    私の Facebook 上の友達は、家族数人だけです。ですから、私が目にしたものは、単なる近況報告ではなく、祖母を愛する者からの祖母への想いだったのです。羞恥心のない自分撮り写真やスポーツニュースに混じってそんな想いがタイムラインにポップアップするのは、とても素晴らしいことだと思いました。

    最近、自分が死んだあとのデジタルライフについて考えるようになりました(しばらくは訪れないことを祈るばかりですが)。SNS 上で追悼されるなんて奇妙なことだと思うかもしれませんが、人類が長年続けてきた慣習をオンラインに拡張したものだと思えば、それもありなのではないかと私は思うのです。

    ですから、私の友達にお願いです。あなたが投稿するバカバカしい写真に、どんどん私をタグ付けしてください。そして、あの世からの広告はしたくないので、私が死んだら Facebook に通知してもらえると助かります。


    Dealing With Death In a Digital Age|ReadWrite

    Selena Larson(原文/訳:堀込泰三)


    自分が死んだら、FacebookやTwitterのアカウントはどうなるのか : ライフハッカー[日本版]


    Photo by Thinkstock/Getty Images

    RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2014/06/0617lh-dealing-with-death.html
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