※写真はイメージです
これも技術進歩の犠牲者か...(?)。
米国のラスベガスに済む、Wayne Dobson(ウェイン・ドブソン)氏、59歳。それまでごく普通に活していたこのおじさんは、スマホのせいで非日常の世界に引きこまれてしまったのです(ラノベ風導入)。
彼の家には、ある日から「携帯泥棒!」と見知らぬ人が押しかけてくるようになってしまったと、海外の報道サイトReviewJournalで紹介されています。一体、何が起きたのでしょうか。
スマホには、紛失した時にGPSを使って現在地を探索するシステムが内蔵されています。iPhoneであればiCloud の「iPhoneを探す」 サービスが。アンドロイドであればメーカーやキャリアが提供するサービス、あるいはアプリでといった具合です。
スマホをなくしても大体の場所を探すことができる、この便利なGPS機能。しかし、ドブソン氏にとっては、この機能こそがすべての元凶となるのです。
というのも、一部の携帯電話の探索GPSが、常にドブソン氏の自宅を指し示し続けているそうです。このせいで、携帯を失くした人たちがドブソン氏の家に怒りの訪問を次々としてくる、というわけですね。
さらには、直接訪問してくるのではなく、警察に通報する人もいます。そのせいで、ドブソン氏の家には昼夜を問わず、何度か警察が訪問してきたことも...。
こうした訪問者が来るたびに説明してお引取り願っているという、ドブソン氏。しかし、これは本当に大変なことです。おかげで、家の前に車が止まると、条件反射で恐ろしくてたまらなくなってしまったんだとか...。
ところで、このGPSがドブソン氏の家を指し示し続けているスマホには、共通点があるそうです。それは、すべて米国の携帯電話キャリア、スプリント社と契約しているスマホということ。
スプリント社のロゴ
そう、以前ソフトバンクが買収したことで話題になった、あのスプリント社です。
この件に関して、スプリント社は「原因を調査中」と語るにとどまっており、まだしばらくこの状況は続きそうです。いやほんと、ドブソン氏が心労で倒れる前にどうにかしてあげてください...。
ところでこのニュース。ネタ元のReviewJournalでの記事のタイトルが、「If you lose your cellphone, don't blame Wayne Dobson」(もしあなたが携帯電話をなくしても、ウェイン・ドブソンを責めてはいけません)となっているのが、個人的に一番ツボでした。
If you lose your cellphone, don't blame Wayne Dobson[ReviewJournal via CNET Japan]
(コンタケ)