お子さんのいる方、お子さんにスマートフォンを持たせていますか?
LINEなどの通知がひっきりなしに鳴っていて、お子さんが食卓、風呂、トイレ、ベッドの中でも、ずっとスマホを触っているなどということはありませんか?
LINE疲れ
最近「午後9時以降のSNS利用を控える運動」が話題になりましたが、いわゆる「LINE疲れ」は、一部の子供にとっては深刻な問題となっています。
筆者の子供は、長女が中学2年生、長男が中学1年生ですが、実はまだスマホを持たせていません。家族で共有しているiPadを使わせているだけです。
ところが、長男は運動部に入っているのですが、スマホを持っている同じ部内の友達は、ほぼ例外なくLINEを利用しており、保護者の話を聞いてみると、少なからず冒頭に書いたような状況に陥っているのだそうです。
「先輩からのメッセージは絶対にスルーできない」とか「『ふるふるタイム』という、みんなで一斉に登録しあうイベントに誘われると断りにくく、実際にはほとんど会話したことがない人とでも、LINE上でコミュニケーションを取ることになってしまう」など、子供自身も過剰だと自覚をしつつ、ズルズルとはまっていかざるを得ない。近所でも、そんな話をよく耳にさせられています。
スマホの利用時間をコントロールする
しかし、今回ご紹介する『ディナータイム(DinnerTime)』をインストールした上でなら、子供にスマホを持たせてもいいかなと思いました。
これは、以前TABROIDでご紹介した「タイマーロック」より、さらにもう一歩踏み込んで、親のスマホから遠隔操作で子供のスマホをロックすることができ、子供側で勝手にアンインストールすることもできないというアプリです。
親側のスマホと、子側のスマホの両方に本アプリをインストールし、それぞれ親機か子機かを登録します。それぞれの端末で、該当するアイコンをタップしてください。
ここで子側のスマホに、親側のスマホの電話番号を登録するように促されますが、これはペアリングのためにSMS(ショートメール)でリンクを発信するためです。しかし、筆者の場合SMSの受信が上手くいきませんでした。
その場合は、上記のようにQRコードを利用するか、表示されているURL(ホームページアドレス)を親側のブラウザ(ホームページ閲覧アプリ)で開いてもらえれば、簡単にペアリングが完了いたします。
ペアリングが完了すれば、親側のスマホには上図のような操作パネルが表示されますので、必要に応じて子機をロックしてください。
このアプリは、LINE疲れから子供を守るだけでなく、食事時などの家族のだんらん、就寝時間や勉強時間を確保するといった目的に利用できますが、子供の権利を侵害してしまわないよう、充分に気をつけて利用してください。
子供には、あらかじめ「夜9時からは親にスマホをロックされてしまう」ということを友達に伝えておいてもらえば、既読が付かないと文句を言われても親のせいにできます。
とても便利な本アプリですが、子供のスマホをロックしておきながら親はスマホに没頭ということでは、子供の心情的には納得がいかないでしょう。親も、子供の見本となるように、節度を保ってスマホを利用するように心がけましょう。
(※注意)本アプリはiPhoneでも利用できますが、親機としての利用に限られます。子機はAndroid端末でなければなりませんので、その点はご注意ください。
使用端末:HTC J One HTL22, HTC J ISW13HT, iPod touch 第5世代
OS:Android 4.2.2, Android 4.0.4, iOS 7.1.1
バージョン:1.0.6
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発売元:ZeroDesktop Inc.
更新日:2013.7.19
価格:無料
対応機種:Android 4.0 以上, iOS 7.0 以上
(田中宏和)