画面に突然「登録完了しました」「ご入会ありがとうございました」と表示されて、高額な料金の支払いを求めてくるのが『ワンクリック詐欺』と呼ばれる手口(ワンクリック請求、契約、といった呼称もあり)です。
悪質な業者の手口として、インターネットの普及以来、パソコンを中心に報告されてきたワンクリック詐欺ですが、近頃ではスマホ向けのサイトでも見られるようになったとしてIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が注意を呼びかけています。
ここでは要点をギュッと凝縮して、「3分でわかる ワンクリック請求に自信を持ってNOと言える基礎知識」を皆さんに伝授しましょう。
ワンクリックは商取引として「無効な契約」!
ワンクリック請求といえば、上のような「身に覚えのない会員登録完了画面」を用いて支払いを促すというのが主な手口。しかし法的には、
こととなっており、申し込み画面もなく、ユーザーの同意もなしに一方的に主張された契約は、商取引上では無効とされます。安心して、慌てず冷静に対応してくださいね。動揺してお金を振り込んでしまったり、業者に連絡をしてしまったりしては、相手の思うつぼですよ。
ブラウザ画面を閉じ、落ち着いて対処しよう
今のところ、スマホを狙ったワンクリック詐欺では、個人情報を収集するような事例は確認されていません。また、請求画面もブラウザに表示されているだけのものなので、ブラウザのウインドウを閉じてしまえば再度表示されるようなこともないです。
さらに万全を期するなら、ブラウザの履歴やキャッシュ、Webページへのログイン情報などが含まれる「Cookie」と呼ばれるデータを消しておきましょう。これらの手順も、IPAサイト内にある「スマートフォンでのワンクリック請求に注意!」のページに記載されています。
ワンクリック詐欺の被害を未然に防ぐには、とにかく怪しげなサイトやページのリンクをクリックしないように心がけること。もし万が一そのようなサイトにアクセスしてしまった場合には、落ち着いて適切な対応をすることが肝要です。
どうしても不安であったり、自分で判断できないことがあった際には、全国の消費者センターに連絡するなどの対応を取るようにしましょう。一人で悩んだり慌てたりするのが、なにより一番危険なのですよ。
2014年6月の呼びかけ [IPA 独立行政法人 情報処理推進機構]
(ワタナベダイスケ)