ドコモ・au・ソフトバンクが足並みを揃えて発表した、音声通話の定額化を伴う新たな料金プラン。どうも通話をメインとしないユーザーを中心に「高すぎる」「実質値上げでは?」といった声もちらほら聞かれているようですね。
そんなタイミングを見計らってか、小売大手のイオンリテールが自社2つ目となる新イオンスマホを発表しました。通話もデータ通信も可能で、端末込みのお値段は月額1,980円です。
もしかすると、価格を見ただけで乗り換えを検討する人もいるかもしれませんね。ちなみに3大キャリアの新料金プランについておさらいしたいなら以下の記事をご参照ください。
イオンスマホでできること
イオンスマホはNEC BIGLOBE(ビッグローブ)がドコモの回線を借り受けて提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスとスマホ本体をセットにしたもの。端末代金(24分割)630円/月 + 通話・通信基本料金1350円/月の合計で1980円(税抜)というのが料金の内訳です。
音声通話は従量課金制で、30秒あたり20円。データ通信の速度は14Mbps、月々の上限データ量は1GBまで。通信速度の遅さと通信量上限のシビアさはありますが、自宅や職場、外出先でWi-Fiを積極的に活用したり、ネットの接続はあまりしないという条件付きならなんとか使えそう。
なにより携帯電話自体をそれほど使わない人にとっては安価に維持できるプランとして非常に魅力的だと思えます。
端末はどんな機種なの?
このプランで選べる端末は、株式会社ジェネシスホールディングスが提供する『ジーニー(GEANEE)FXC-5A』のみ。現行の各社最新モデルと比較すると、決してハイスペックな機種ではありませんが、OSは最新のAndroid4.4を搭載していたりもします。
通信方式も、主流となりつつあるLTEには非対応(3G対応)。もっともイオンスマホでは最大データ通信速度が14.4Mbpsなので、これは大した問題ではないでしょう。最新機種や大手メーカーのブランドにこだわらないなら、それなりに使える端末といえそうです。
どんなユーザー向けなの?
外出先でスマホのデータ通信を多用せず、かつ音声通話も少なめのユーザーならば大手キャリアの料金プランでは実現できない安い費用でスマホを運用できます。ただし、安定して高速な通信速度が求められるケースや、音声通話を多く発信する場合には不利になってきます。
既存のキャリアで「機種変更で選択肢がなくて渋々スマホにした」とか「スマホにしたけど結局そこまで活用してない」なんて人は乗り換えを検討する価値があるかもしれません。
なお、イオンスマホは7月1日より予約開始されており、販売は7月4日スタート。別途初期費用として「BIGLOBEはじめまセット代金(SIMカード代金)」3000円が必要となり、支払いはイオンカードでのクレジット払いのみとなります。また、詳しくない人に向けたサポートも用意されている模様。
少しでも月々の出費を減らしたいユーザーなら、スマホ利用の選択肢のひとつとしてチェックしておきたいですね。
[イオンスマホ]
(ワタナベダイスケ)