ネットセキュリティ企業 ESETの記事によると、現在海外で、アップルを騙って(かたって)『iPhone 6』と『iWatch』の偽販売ページヘ誘導する詐欺メールが発生しています。
『iPhone 6』と『iWatch』は、どちらもまだ正式に発表されていない商品です。発売を待ちわびるユーザーの心理に、つけ込んできているわけですね。
詐欺メールに書かれたリンク先は、個人情報を盗み取るためのフィッシングサイトになっているようです。こういったメールが届いても、本物かどうかを先によく調べる必要がありそうですね。
メールの内容は?
肝心のメールの内容ですが、なかなか巧妙に作られています。まず、メールの差出人のアドレスが「sales@apple.com」という、いかにも本物らしいアドレスになっています。
メールの見た目も、アップルのロゴが入っていたりと、今までのアップルのメールをうまくコピーしているので、ふだんからメールをちゃんと確認する人ほど騙されてしまうかもしれません。
本文には、「サファイアガラスを採用」「高速なプロセッサを搭載」「大きなディスプレイ」など、これまで各メディアで出ていた噂がそのまま製品に採用されているかのように書かれています。情報をしっかり集めている人でも、引っかかってしまいそうですね。
また、「お待たせいたしました。自信を持って新しいiPhoneをお届けします」(意訳)というような、いかにもアップルらしい言い回しなども含まれています。犯人は、よくアップルを研究しているのかもしれません。
いずれ日本でも
今回の詐欺メールは海外で発生しましたが、いずれ日本でも起きるかもしれません。日本は特に「iPhone」ユーザーの多い国ですので、狙われる可能性は大いにあります。
もしこういったメールが届いても、まずは本物かどうかをよく確認したほうがよさそうです。怪しそうだったら、一旦開くのは止めておきましょう。
本物のメールかどうかを判断するには、今までにアップルから受け取ったことのあるアドレスと同じかどうかを確かめるのが一番わかりやすいと思います。初めて届いたアドレスだった場合は、警戒したほうがよいでしょう。
また、怪しげなメールが届いた場合は、アップルのサポート(サポートサイトはこちら)に連絡してみるのも手です。
そう遠くないうちに発表されるはずの、『iPhone 6』。楽しみにしている方が多いからこそ狙われやすく、注意する必要がありそうです。
iPhone 6 launch used as bait in scam emails[ESET]
iPhone 6 and iWatch touted in scam email: Aims to lure Apple fans who can't wait[PC Advisor via iPhone Mania]
(コンタケ)