7月2日に東京国際ブックフェア会場で発表された、KADOKAWAグループとTwitterによるタイムライン上で書籍を試し読みできる仕組みが『Twitter ePubビューアー』です。すでに利用可能なサービスなので、書籍のページが埋め込まれたツイートを見かけたというTwitterユーザーの方もいるかもしれません。
この仕組みを使えば、出版社やコンテンツ作者は自らの作品を広める場としてTwitterを活用できますし、ユーザー側は別のウインドウを開いたりする手間なく、紹介された本を読むことができます。
電子書籍「試し読み」をツイートに埋め込んでみよう
具体的にユーザーの側でできるのは、対応コンテンツ配信サイト『Tw-ePub』に用意された作品を自分のツイートに埋め込むこと。
Twitterアカウントを持っている人であれば、誰でも簡単に書籍データを埋め込んだツイートを投稿できます。手順は、紹介したい書籍をTw-ePubで見つけてTwitterマークのボタンを押すだけ。もちろん140字以内に収まるならコメントもできますし、埋め込みツイートの投稿、閲覧ともにスマホでも問題なく使えます。
オンラインストアに直結。紙の本や電子書籍がすぐ買える
埋め込まれたコンテンツの、最後のページには書籍のオンラインストア(BOOK WALKER)へのリンクがあるため、気に入った作品は直接購入が可能。すぐ読みたければ電子書籍、手元に残してじっくり読むなら紙の書籍という選択もできますよ。
角川のコンテンツだけしかないの?
角川アスキー総研とTwitter Japanが主導で作った仕組みですが、KADOKAWA以外の出版社にも開かれたオープンサービスとすることを表明しており、出版社の垣根を越えた電子書籍が順次掲載されていくとのこと。
KADOKAWA 取締役会長 角川歴彦氏(左上)/角川アスキー総合研究所 取締役専務 福田正氏(左下)/Twitter Japan メディア事業部 執行役員 牧野友衛氏(右上)/KADOKAWA 代表取締役専務 井上伸一郎氏、漫画家 瀬川はじめ氏(右下)
サイトオープン時点ですでに2万点以上の作品の掲載依頼があったとされ、Twitter上で読める作品は今後どんどん増えていく予定。『東京国際ブックフェア』での発表会においては、
「特定の出版社にて限定利用されるものではなく出版業界全体の作品流通に活用いただけるオープンな業界横断プラットフォームサービスとして、出版社をはじめ作者やファンの方々にご活用いただける技術となるよう開発・運営してまいります」
との表明もあり、紙媒体、電子書籍を問わず出版業界全体を巻き込んだ新しい潮流となっていくのかもしれませんね。
書籍・コミックを試し読みしてTwitterで共有! [Tw-ePub]
世界初!Twitter タイムライン上でePub が読める技術をTwitter の協力のもと開発。7/2 より「tw-epub.com」にてリリース [角川アスキー総合研究所]
(ワタナベダイスケ)