広く使われているGoogleの無料メールサービスといえば、おなじみの『Gmail』ですが、どうやら安全な通信をするための暗号通信の仕組みに不備があるということがわかったようです。今回の問題についての要約と、当面の対処法についてご紹介しましょう。
【問題点】メールの内容が盗み見される恐れがある
ネットセキュリティ企業『Lacoon Mobile Security』社が指摘したとされる今回の問題点は、メール通信の内容が、通信系路上で第三者に盗まれる(盗聴される)危険性があるということ。
その理由としてiOS向けのGmailアプリには、安全な暗号通信に必要な「サーバー証明書」を取り扱う仕組みに不備があるとされています。これによって悪意のある攻撃者によってメールからの情報漏洩や、内容の改ざんをされる可能性があります。
なお、今回の対象にAndroid版Gmailアプリは含まれておらず、あくまでiOS版アプリのみの問題であるのだそう。
【対処法】iOS標準のメールアプリでGMailを使う
あくまでもアプリの問題であり、Gmail自体のメールシステムは正常ですので、Gmailアカウントを別のメールアプリに登録して利用すれば、今回の問題は回避可能。ここではiOS標準の「メール」アプリでGmailのアカウントを使うことにします。
「メール」アプリにGmailのアカウントを追加するには、「設定」の「メール/連絡先/カレンダー」から「アカウントを追加」で手持ちのGoogleアカウントを登録すればOKです。もうすでに設定されていれば、そのまま標準メールアプリを使うようにさえすれば安全な暗号通信ができます。
ちなみに今回の問題はいまだ修正アップデート等が提供されておらず、気になる人はしばらく別のメールアプリかウェブ版を使うしかない状況。Googleから早めの対応があることを期待したいところですね。
Gmail on iOS May Be Risky for Data Theft [Morning News USA]
(ワタナベダイスケ)