子どもに教えたい「個人情報」とは？【親子で学ぶ「スマホのオキテ」】

某大手企業からの個人情報漏洩がニュースを騒がせている。大人にとっては、個人情報は重要で漏らしてはいけないものということは常識だ。ところが子ども達は、個人情報というものをまったくと言っていいほど知らないことが多い。

スマホを使えば、子どもでも個人情報を簡単に発信できてしまう。子どもに発信をさせる前に、個人情報について最低限知っておかねばならないことを教えておくと安心だ。

そもそも個人情報って何？

そもそも個人情報とは特定の個人を識別できる情報のことで、氏名、住所、電話番号、生年月日、出身校・在籍校、勤務先、家族構成、病歴、顔写真などを指す。この中で一番子どもが漏らしがちなのが、氏名や出身校・在籍校、顔写真などだ。

女子高生A子は、顔写真を出して学校名を公開した状態で、「学校なう」「これから帰る」など、自分の行動を逐一ツイートしていた。ところがある日、学校からの帰り道、「A子さん！」と知らない男性に抱きつかれた。

男性はTwitterでA子の顔と学校、行動範囲などを知っており、待ち伏せしていたというわけだ。複数の情報が紐づくと、このように危険な目に遭うことがある。

また、子どもがうっかり公開してしまいがちなのが、友だちの個人情報だ。友だちの実名や顔写真を勝手にSNSに掲載してトラブルになることは多い。他人の個人情報もネットに掲載してはいけないことは肝に銘じておこう。

メールアドレス、LINE IDも個人情報

メールアドレスやLINE IDも個人情報に該当する。特にLINE IDは、IDが分かれば友だち同士になることができ、とトーク・写真・動画の送受信だけでなく、通話までできてしまう。

出会い系被害などにつながる可能性が出てくるため、他人やネットなどに公開してはいけないことを教えるべきだろう。

※次回は8月3日の掲載になります。

（高橋暁子）

　

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