イーモバイルとウィルコムが合併してできた、業界4位のキャリアとなる『ワイモバイル(Y!mobile)』が8月1日から導入する新料金プランを発表しました。
各キャリアが音声定額の新料金をスタートし、MVNO(仮想移動体通信事業者)事業者の格安SIMなどのサービスも知名度を上げてきている昨今、ワイモバイルがポジション取りを狙ったのは「3大キャリアとMVNOのだいたい中間くらい」といったところ。新たな選択肢となるこのキャリアの料金をチェックしてみましょう。
料金を一覧でチェック
・スマホプランS(データ通信1GB/月)=2,980円
・スマホプランM(データ通信3GB/月)=3,980円
・スマホプランL(データ通信7GB/月)=5,980円
ドコモ、au、ソフトバンクと比べてどうなの?
まず第一印象として、基本料金では通話を定額にしたドコモ、au、ソフトバンクの新料金(解説記事)に比べ全体的に一回り安価に設定されているのが目を引きます。
厳密には完全通話定額の条件を他3キャリアと同じにするには「スーパーだれとでも定額(+1000円)」を適用する必要がありますが、それでも価格的には3大キャリアより優位にあると言えます。
しかも、スーパーだれとでも定額をつけなくても10分以内の国内通話なら月300回まで無料なので、出費は抑えたいけど音声通話はそこそこするというユーザーには嬉しい選択肢となりそうです。
データ通信は日常的にスマホをよく使うユーザーなら安心の7GB(スマホプランL)がオススメできそう。他のキャリアが新プランでは従来より天井の低い5GBをコアにしてきたことを考慮すると、余裕を持って利用できると思います。
MVNO系格安スマホとの対比は?
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3大キャリアとの比較では有利な印象もあったワイモバイルですが、自社で通信設備を持たないMVNO事業者との比較ではやや割高感が。
データ通信1GB/月制限の『イオンスマホ』(日本通信)は端末代金込みで月額1,980円。ワイモバイルで同等の1GBプラン(スマホプランS)だと2,980円です。
ただし、ここでも音声通話を使うユーザーなら、月300回までの通話が込みになっているワイモバイルのほうにトータルでのメリットを感じる層がけっこういそうです。
結論:音声を「ほどほどに使う」ユーザーにオススメかも
無制限に音声通話を定額にするほどではないけど、かといってちょくちょく電話をかける「ほどほど通話派」なら価格面でのメリットを享受できそうです。長電話が多いユーザーは、3大キャリアの定額プランのほうが有利になるケースもあるかも。
冒頭の繰り返しになってしまいますが、価格でいえばまさにドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアと格安MVNOの中間。選択肢としてこのくらいの「ほどほど感」を求めていたユーザーなら要チェックです。
Y!mobile 新料金について [ワイモバイル株式会社]
(ワタナベダイスケ)