数多の節電アプリを使ってきた筆者ですが、もはやこれ以外使う気にならないという節電アプリが一つあります。
そのアプリ『BatteryGuru(バッテリーグル)』の特徴を分かりやすくするために、過去に試してきた節電アプリの中から、節電効果が高いと感じた物を8本選んでみました。それぞれの効力と特徴を比較してみます。
節電アプリの効果と特徴
(★は5段階評価。筆者が日常使いした上での、体験的な感想となっています。)「ジュース・ディフェンダー」
節電効果:★★★★★
使い勝手:★★★
主な特徴:Googleプレイで一番人気の節電アプリ。評判どおりの効力を持っているが、断続的に通信を遮断する節電方式なので、キャリア電話着信とキャリアメール受信通知(キャリアは、ドコモやauのこと)以外は、決められたタイミングでしか自動受信、自動更新できない。有料版に移行すれば細かく設定変更できるが、英語版のみ。
「iBattery アイバッテリー」
節電効果:★★★★★+
使い勝手:★★★+
主な特徴:節電方式は、ジュース・ディフェンダーと同様。日本語で使える。タスクキルを併用しているので、わずかながら節電効果はさらに高い印象。
「Battery+」
節電効果:★★★★★
使い勝手:★★★+
主な特徴:節電方式は、ジュース・ディフェンダーと同様。日本語で使える。
「ディープスリープ・バッテリーセーバー」
節電効果:★★★★★
使い勝手:★★★
主な特徴:節電方式は、ジュース・ディフェンダーと同様。英語版のみ。
「スマホの節電」
節電効果:★★★★★
使い勝手:★★★+
主な特徴:節電方式は、ジュース・ディフェンダーと同様。日本語で使える。レビュー時から更新されて、LTE(4G)も制御可に。
「KINGSOFT 節電マスター」
節電効果:★★★+
使い勝手:★★★★★
主な特徴:年間使用料が必要な高級路線の節電アプリ。金額に見合うだけの効果が期待できるかどうかは、やや疑問も。
「トレンドマイクロ バッテリーエイド™」
節電効果:★★★+
使い勝手:★★★★★
主な特徴:節電効果は、とんがったアプリと比べるとそれなりだが、スマホの使い勝手を損なうことはない。
「ELECOM バッテリーセーバー」
節電効果:★★★★★
使い勝手:★★★+
主な特徴:節電方式は、ジュース・ディフェンダーと同様。日本語で使える。節電状況をグラフ化するなど、ユニークな機能もあり。有料。
クアルコム社製の節電アプリ『バッテリーグル』
それでは、『バッテリーグル』の評価がどうなのかというと、以下のとおり。
節電効果:★★★★★
使い勝手:★★★★★
掛け値なしの満点評価。スマートフォンに標準搭載されているべきレベル、そういって過言ではありません。過去のレビュー記事は、こちらでお読みいただけます。
しかし、なぜそんなに効果が高いのか、欠点はないのか、というとそれぞれ同じ理由で説明、解説ができます。
本アプリは、スマートフォンの能力を決める大きな要素の一つである「CPU(中央演算装置、スマホの心臓部とも言われます)」と密接に関係しています。
スマホのCPU市場において大きなシェアを持っている、クアルコム社の「スナップドラゴン」というCPU専用に開発された、同社製の節電アプリなのです。
自社のCPUの特性を把握している同社が、ユーザーの利用状況に応じて、最も無駄のない動作をさせるようにスマホを調整することで、節電効果を発揮させているのです。
この独特な節電方式により、標準設定で使用する限り、ユーザーの使い勝手に悪影響を与えることはありません。
対応機種と相性の問題
しかしながら残念なことに、上で述べたように「クアルコム社のCPU」を搭載していることが、本アプリを導入する上での最低条件となります。
そこで、「スマートフォン データベース」を参考に、まずは本アプリの対象機種を調べてみました。ご自分のスマートフォンが対象機種となっていれば、相性問題が起きる可能性はゼロではありませんが、是非導入しておきたいところ。
まずはチェックして、その素晴らしい節電効果を味わってみて欲しいと思います。
※一部機種においては、CPUの個体差によるものか、あるいは各スマホメーカーの独自チューニングとの干渉によるものか、「ほとんど効果がない」という声が聞かれることもあるようです。
また、上記の全機種について動作確認しているわけではありませんので、期待どおりに動かない可能性もあります。
(田中宏和)