パソコンの性能を回復させるソフトを購入したが、効果が無いので解約したい。そんな相談が、国民生活センターに多数寄せられているようです。
今回相談が寄せられているソフトは、Webページを見ている時に表示される広告から誘導されて購入したものです。その広告の内容が悪質で、本記事冒頭画像のように「パソコンの性能が落ちています」などと書かれていました。
実際にはパソコンの性能を測定したりしているわけではなく、こういった画像を表示しているだけに過ぎません。しかし、パソコンに詳しくない人は見破れず、心配になってクリックしてしまいがちです。
広告の悪質性
広告をクリックすると、「パソコンの性能を元に戻す」などと書かれたソフトが有料で販売されています。しかし、多くの場合このソフトにパソコンを修理するような機能はなく、ただお金を取られるだけというパターンがほとんど。
また、広告に大手パソコン企業のメーカーロゴがついていた事例もありましたが、おそらく勝手に使っているだけで無関係かと思われます。解約しようと電話しても、英語しか通じなかったというケースもありました。
対策は「クリックしないこと」
こういった広告は、見るページによってはどうしても表示されてしまいます。対策としては、とにかくクリックしないことが一番です。
ブラウザ内に表示される「パソコンの性能が低下しています」などの表示は、ほぼ広告だと思って問題ありません。また、その広告の先にある商品も、効果の怪しい物ばかり。
徹底的に、無視するに限ります。
みなさんも、悪質な広告には十分ご注意を。もし不審を感じたり購入してしまった場合は、国民生活センターにお問い合わせくださいね。
パソコン画面で突然「警告」 ソフト誤購入トラブル増加 [日経新聞]
突然現れるパソコンの警告表示をすぐにクリックしないこと!-その表示は、有料ソフトウエアの広告かもしれません-[国民生活センター]
(コンタケ)