昔は出会い系サイトが主流でしたが...。
大阪府にて、美人局(つつもたせ)の手口による監禁・強盗事件が起きました。読売新聞の報道によります。
美人局とは、女がターゲットとなる男性を誘い出し、1人でやって来たところを共謀した仲間と包囲・監禁。そのまま現金などを脅し取るという手口です。
この時、誘いだした女が未成年だと、男性側も淫行条例違反などに問われてしまう可能性があります。そのため、他の恐喝事件と比べて通報しにくい心理が働き、泣き寝入りになりやすいというのが特徴です。
さて、この美人局自体は昔からある手口なのですが、本件は1つ変わったところがありました。容疑者の少女は、『LINE』を使ってターゲットの男性を誘い出したのです。
犯行の手口
逮捕されたのは、府内の高校に通う17歳の少女。『LINE』で「一緒に遊ぼう」とターゲットの男性を誘い出しました。
その後、共謀していた28歳の男が、ターゲットの男性を車内に押し込んで監禁。「殺されたいんか」などと脅し、現金22万1,000円を奪い取りました。
まさに、典型的な美人局の手口です。昔は出会い系サイトがこの手の手口によく使われていましたが、今はこういったアプリも活用されてしまっているのですね。
未成年を守る『LINE』の取り組み
『LINE』では犯罪に使用されないよう、未成年のIDは、検索しても出てこさせないという取り組みを実施しています。これには、キャリアの携帯登録情報と照らし合わせるといった、大掛かりな方法が使われていました。
しかし、残念ながら今回の件のように、出会い・犯罪として活用されることがまだあるようです。
どのようにしてこの2人が知り合ったのかは分かりませんが、『LINE』の運営としてはこのような使われ方をしたことは遺憾でしょう。世の中、どんなものも「悪く」活用しようとする人がいるものですね。
それと同時に、未成年と出会おうとする男性側にも問題があります。『LINE』の仕組みを考えれば、相手が未成年だとわかっていた可能性が高いと思われます。
女性との出会いを求める男性と、金銭を求める犯罪者。この2つがこの世にあるかぎり、美人局はどうやってもなくならないのかもしれませんね。
読者の皆さんは、くれぐれも下心からこういった被害に遭わないよう。
LINEで誘い車内監禁、金奪う...少女ら逮捕[読売新聞]
(コンタケ)