100人以上の女性スターたちの私的なヌード等を含むプライベートな写真や動画が、アップルのオンラインサービス(クラウド)『iCloud』から盗み出された事件(過去記事: 女性スターのヌード大量流出、原因はアップルの脆弱性か?)について、各方面からの続報が伝えられています。
捜査に加わったとされるFBI、流出元となってしまったアップル、そして被害にあった女性スターたちの対応をまとめてみましょう。
「不具合はない」と主張するアップル、捜査に乗り出したFBI
iCloudを提供しているアップルは「今回のハッキングでは、ユーザー名やパスワード、秘密の質問を狙った、ネット上では一般的な攻撃手法が用いられた」と声明を出し、iCloudや『iPhoneを探す』機能の欠陥が原因ではないと主張しています。
また、本件はコンピューター侵入行為、および著名人に関するデータの違法な公開であるとして、FBIも調査に加わったと伝えられています。アップル側の主張はともかく、今後も大掛かりな捜査・調査が行われていくことになりそうです。
「本人」「偽物」被害者の対応はまちまち?
被害にあった女性スターたちの対応はさまざまですが、公式なアナウンスがあったものを一部抜粋すると、
・ジェニファー・ローレンスさん「写真はiCloudアカウントから盗まれた本物」
・アリアナ・グランデさん「完全に偽物」
These so called nudes of me are FAKE people. Let me nip this in the bud right now. *pun intended*
— Victoria Justice (@VictoriaJustice) 2014, 8月 31
・ヴィクトリア・ジャスティスさん「私のヌードとされている写真は偽物よ(ダジャレ交じりに)」
また、本人は今回の被害にはあっていないものの、女優のエマ・ワトソンさんは
Even worse than seeing women's privacy violated on social media is reading the accompanying comments that show such a lack of empathy.
— Emma Watson (@EmWatson) 2014, 9月 1
「女性たちのプライバシーがソーシャルメディアで侵害されるのを見るのはつらいわ。そして、それについての共感が欠如した関連コメントを読むのはもっとひどい気分」
と、興味本位で話題が拡散してしまうネット社会について難色を示すコメントをしています。前代未聞と言える規模でのプライベート画像流出になった今回の事件、我々も「もし自分や親しい人が被害にあってしまったら...」とセキュリティやネットとの関わり方について見直す機会とするべきでしょう。
写真流出で米アップルが声明、「システムに欠陥なし」[AFPBB]
女優ヌード写真流出、FBIとアップルが調査開始 [AFPBB]
Jennifer Lawrence's Nude Photos Leak Online, Other Celebs Targeted [The Huffington Post]
(pic: Wikipedia 1 , 2 )