プロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地である西武ドームでは、スマホ・タブレットのユーザーに嬉しいサービスを次々と投入しています。特に昨シーズンからNTTなどと共同で提供している無料Wi-Fi『Lions Wi-Fi』は球場全体のかなり広いエリアを網羅しており便利なサービスです。
今回タブロイド編集部では、9月14、15日の楽天戦でトライアル実施された球場内限定の「マルチビュー映像」とあわせて実際のLions Wi-Fiの使用感をチェックしてきました。知られざる舞台裏までガッチリと取材してきましたよ!
球場のほぼ全域を網羅するWi-Fiがスゴい
昨シーズンから導入された『Lions Wi-Fi』は、球場内で高速なネット接続を利用できるサービス。指定されたアクセスポイントに繋いでブラウザを起動するだけで使えます(1日3回、1回あたり90分)。混雑する球場内でもサクサク繋がるのがありがたいですね。
アクセスポイントは球場の屋根を含め(!)、座席下などあちこちに設置されているので、電波はすぐに見つかるはず。わざわざ電波の良い場所を探しに歩く必要は感じませんでした。
全試合で実施してほしい!「マルチビュー映像」の楽しさ
テレビ番組でも取り上げられて話題の「マルチビュー映像」ではLions Wi-Fi専用サイトから見ることができました。試合の様子を客席から生で観戦しつつ、自分の席から見えにくいアングルも手元でチェックできます。打った/打たれた瞬間の選手の表情もバッチリチェックできるので、一度の観戦で二度楽しめます。特に外野などバッターボックスから遠い人にとっては、スマホと合わせて観戦することで臨場感がグッと深まるはず(応援で忙しい人は大変そうですが...)。これは新時代の野球観戦スタイルだと感じましたね。
もちろん、この日の試合序盤の目玉となった、西武のルーキー山川穂高選手のプロ入り初ヒットとなる1号ソロホームランの記念すべき瞬間もしっかりチェックできました!
ビールを買ったりトイレに立った瞬間に見逃してしまいがちなハイライトシーンも、数分待てばリプレイ動画としてオンデマンドで再生できます。実感としては、そのときの打者の打席中に前の打者のリプレイ動画が出てくるかどうか、くらいの時差でした。更新速度はかなり早かったです。
「マルチビュー映像」を支える裏側のシステムにも注目しました。バックネット裏ではテレビ中継用とは別の専用カメラが、さらに両軍ベンチの上にカメラを設置することで文字通りのマルチビューを実現しています。
これらのカメラから送られてきた映像は、球場そばにある、テレビ中継車とは別に用意された2台の専用車両でリプレイ動画の編集や配信が行われます。まさにハイテクの塊。
また、マルチビュー映像オリジナルの音声解説もあり、取材した15日の解説者は現ライオンズアカデミーコーチの阿部真宏さん(左写真、大阪近鉄バファローズ〜オリックス・バファローズ〜埼玉西武ライオンズ)でした。
試合とネットを連動させる仕掛けが盛りだくさん
Lions Wi-Fi専用サイトでは、球場のビジョンに表示されるクイズにスマホから応募したり、スタメン発表と同時に、ヒットを打つ選手を当てるビンゴゲームに参加できるなど試合と連動したコンテンツが多数用意されているのも面白いところ。
さらにLions Wi-Fi経由なら、通常は有料のWebコンテンツである『パ・リーグTV』を無料で閲覧可能。気になる他球場の試合経過もわかります。
残念ながら今シーズンのマルチビュー映像配信は終了してしまい、担当者の方によれば「今後の展開はまったく未定」とのこと。しかし、それ以外にもお楽しみがたくさん詰まったLions Wi-Fi、スマートデバイスを活用した未来型スポーツ観戦だと断言してしまっても良さそうです。
これまでの野球観戦というと非常にアナログなイメージが強かったのですが、想像以上にハイテク化が進んでいました。これまでの楽しみ方ももちろんできますし、スマホやタブレットがあればそれ以外の楽しむ方法も数多く用意されています。普段あまりスタジアムに足を運んでこなかった方でも、新しい楽しみ方が見つかること間違いなしですよ!
西武ドーム「Lions Wi-Fi」マルチビュー映像配信の取り組みを各局で放映! [埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト]
西武ドームでワイヤレスLANが無料でつながる「Lions Wi-Fi」3/29サービス開始! [埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト]
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