周りが見えないほど夢中になったらダメ。
シドニー国際空港では、飛行機から降り立ったひとりの乗客による「歩きiPad」が原因で乗客の一時退避、8便の航空便の遅延につながる騒ぎが起きていたのだそうです。いったいどんな経緯で、このような事態になってしまったのでしょうか。
豪州メディア『Nine News Sydney』が伝えたところによれば9月27日の朝、カンタス航空の乗客のひとりが、自身のiPadを見つめながら、いわゆる「歩きiPad」状態で飛行機から降り立ったといいます。
この人物は、その後も画面に夢中になるあまり適切なセキュリティを経由せずに保安区域を通過。さらにどういうわけか、いったん出た保安区域に再度戻っていったというのです。
.@Qantas passengers evacuated at Sydney Airport after security breach, flights delayed: http://t.co/0zvYkMZm2T #9News pic.twitter.com/WNmRPqJADj
— Nine News Sydney (@9NewsSyd) 2014, 9月 27
防犯カメラでこの不審な動きを捉えた空港側は、ただちに全ての乗客をターミナルから退避させ、念のため再度全員のセキュリティチェックをする措置を取りました。
当の「歩きiPad」乗客はそんな大事件に発展するなんて思ってもいなかったでしょうが、テロへの懸念が高まっている昨今、不審な人物がいた場合の対処としては妥当な判断でしょう。
この騒ぎによって8便の航空便に遅れが生じ、1000人以上の乗客に影響が出たとされていますが、ちなみにこの日はオーストラリアのフットボールリーグ『AFL』のグランドファイナル(ホーソン vs シドニー戦)開催日。遅延した航空便の乗客の多くは、この試合を観戦するためにシドニーからメルボルンへと向かうところだったとされています。
なお、試合の結果が気になる方は上の参考リンクからどうぞ。あーあ...。
iPad man sparks Sydney Airport delays [9news.com.au via SMH.com.au]