141020ohayougo0034memory04.jpgみなさん、おは用語!

スマホのスペック(性能や仕様)を見ていると、データを記憶する内蔵メモリの表記が「RAM」「ROM」の2つに分かれているのを見かけることがあります。今朝はこれらの違いと役割について解説していきましょう。

「主記憶」と「補助記憶」

141020ohayougo0034memory01.jpg

キャリアによるスペック表記の例: ドコモ2014-2015冬春モデル

まず、キャリア表記でいうところの「RAM」は「主記憶装置/メインメモリ」、そして「ROM」が「補助記憶装置/ストレージ」と呼ばれるものに該当します。

厳密な定義ではいささか不正確な表記でもあるのですが、ここでは便宜上ドコモやauといったキャリアのスペック表記「RAM」「ROM」も併記しますね。

データを保存する場所が、補助記憶装置

141020ohayougo0034memory02.jpg

メインメモリ(左)、ハードディスク(右)の例: Wikipedia「記憶装置」より

パソコンを例にすると主記憶装置が「メモリ(メインメモリ)」、補助記憶装置が「ハードディスク(やSSD)など」に相当します。

キャリアによるスマホのスペック表では、補助記憶装置にあたる「ROM」こそが、写真や書類、アプリといったデータを保存する場所ということになります。この役割に由来してか、補助記憶装置はストレージと呼ばれることも。

また、SDカード等の取り外しできる記録メディアも、補助記憶装置のひとつに分類されます。

主記憶装置(メインメモリ)の役割って?

主記憶装置は、データを保管するのとは違う役割を持っていて、コンピュータの頭脳=プロセッサが処理するためのデータを一時的に置いておく場所として働いています。つまり、プロセッサが処理するデータを、必要に応じてストレージからメインメモリに移すのです。

141020ohayougo0034memory03.jpg

上の図で例えるなら、データを保管する棚にあたるのがストレージ。作業者(プロセッサ)がデータ処理の仕事をするためには、棚から取り出したデータをいったん作業机の上に展開する必要がありますね。

この作業机が「主記憶装置(メインメモリ/RAM)」です。机が広ければ(=RAMの容量が大きければ)たくさんのデータを一度に広げてスムーズに仕事をこなせる、つまりコンピュータの性能が高くなるというわけです。


ここでメインメモリとストレージの役割をまとめると、

・メインメモリの容量が大きいほど、処理できるデータ量に余裕ができる

・ストレージの容量が大きいほど、よりたくさんのデータを保存できる

ということになります。キャリアやメーカーによって呼び方や表記にバラつきがあるので覚えにくいのですが、これらを理解しておけばスマホやタブレット、PCなどの機種選びで役に立つこと間違いなしですよ。それでは皆さん、今日も一日スマートに! いってらっしゃい!

Photo by Thinkstock/Getty Images

 

RSS情報:http://www.tabroid.jp/news/2014/10/ohayougo0034memory.html