うわっ...私のリテラシー、低すぎ...?
総務省が子どものネットリテラシーを調査した、「平成26年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」を公表しました。こちらの総務省のページからご覧いただけます。
本調査は高校生3,672人を対象に、インターネットリテラシーの現状を調べたもの。インターネットリテラシーとは、ネットの適切な使い方を理解しているかや、ネットから必要な情報を取り出すことができるかといった能力のこと。
そんな調査の中に、一つとても気になる部分がありました。それは、「1日のインターネット利用時間が2時間を超えると、リテラシーが低くなっていく」というもの。
実際に、調査結果をご覧ください。
これは、一日のインターネットの利用時間と、リテラシーの高さを表した図。縦軸が利用時間を表し、横軸が長いほどリテラシーが高いということを表しています。
表によると、最もリテラシーが高いのは「1時間~2時間」で、次いで「1時間未満」です。2時間を超えた時点で、すでに1時間未満の利用よりもリテラシーが低くなっていきます。
特に、6時間以上利用する子どもは、リテラシーが最も低いという結果に。どうやらインターネットは、長時間使えばいいというものではないようです。
筆者は平日なら一日12時間ぐらい、休日なら14時間ぐらいネットを使うのですが、一体どうなってしまうのでしょうか。リテラシーがマイナスの方に突き抜けそうです。
なぜこんな結果に?
これは、非常に興味深い内容です。なにせ、利用時間「0」が含まれているはずの「1時間未満」の層が、「2時間以上」の層よりもリテラシーが高いという結果になっているのですから。
なんとも不思議な結果ですが、ネットの危険性を理解している子どもは、あまりネットの世界に深入りしないということなのかもしれません。「これ以上使うと危険だな」ということを、よくわきまえているということでしょうか。
...という説を考えてみたのですが、どうもしっくり来ませんね。うーん、不思議です...。
本調査は高校生を対象としたものですが、大人でもそう大きな差はないでしょう。みなさんもこの調査を元に、一日のネット利用時間を調整してみるといいかもしれません。
調査では他にも、一日のネット利用時間が6時間を超えると、睡眠が3時間未満の子どもが増えるなど、興味深い内容となっています。ぜひご一読ください。
「平成26年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表[総務省 via More Access! More Fun!]