ネットの世界での失言は現実よりも風当たりが厳しい?
24日(金)、PGA(全米プロゴルフ協会)の会長テッド・ビショップ氏が解任されました。ゴルフニュースサイトのGDOが伝えています。
解任された理由は、SNS上でイギリスのイアン・ポールター選手に対して不適切な発言をしたというもの。しかも、問題の発覚からたったの1日というスピード解任です。
1日で解任なんてどんなトンデモ発言をしたんだ? と思ってよく読んでみたところ、以下の様な投稿をしたということです。
問題となった投稿
事の発端は、イアン・ポールター選手(ビショップ氏から不適切な発言を受けた本人)が自伝の中で、他の選手に苦言を呈していたことです。これを知ったビショップ氏はフェイスブックやツイッターで、
「アスリートであれば、そのスポーツで自分自身より大きな偉業を成し遂げた人物を批判すべきではない。トム・ワトソン(メジャー8勝、ライダーカップ10勝3敗1分)とニック・ファルド(メジャー6勝、ライダーカップの歴代最多となる25ポイントを獲得)がイアン・ポ-ルターに非難されただって?本当に?女子学生が休み時間にキャーキャー騒いでいるようなものじゃないか」「ファルドの記録はそれだけで偉大だ。メジャー6勝とライダーカップ歴代最多の獲得ポイント。君と彼を比べてみたら?お嬢ちゃん(Lil Gril)」
といった文章を投稿しました。これが「性差別的な表現」だとみなされました。
ネットでの発言の影響力
確かに、高い地位にある者として、失言との誹りは免れないでしょう。ただ、ビショップ氏が解任に至った理由として、ネットで発言してしまったのが大きかったといえます。世界中の目に触れるネットの世界では、不用意な発言がより取り沙汰されやすいということですね。
私たちも職場・学校の人とSNSで繋がっていることがごく一般的になりました。ついつい内輪ノリで軽口をたたくこともあるかと思いますが、本当に適切な言葉を使っているでしょうか。そして、それは本当に閉じたコミュニティの中での話でしょうか。
設定次第ではインターネットを介して世界中に見られているかもしれません。そうなれば、自分はもちろん、多くの人に迷惑をかけてしまうことにもつながりかねません。「口は災いの元」といいますが、今や「災いの元」はSNS、もしくはネットそのものなのかもしれませんね。
ネットの世界で現実世界と同じように振る舞うと、いつか痛い目にあうかもしれません。どんな相手にでも、不快な思いをさせない態度を心がけたいですね。