どんな持ち方でも余裕で持てる軽さ。
11月7日に発売されたソニーの新タブレット、「Xperia Z3 Tablet Compact」(エクスペリア Z3 タブレットコンパクト)のデモ機をお借りする機会があったのでレビューします。
「エクスペリア Z3 タブレットコンパクト」はその名の通り、コンパクトな8インチ画面のタブレット。近いサイズのタブレットだと、7.9インチ画面「iPad mini 3」も最近発売されたばかりですね。
せっかくなので、「エクスペリア Z3 タブレットコンパクト」と「iPad mini 3」と並べつつ、気になったポイントをお伝えしたいと思います。
世界最軽量とその薄さ
8インチクラスでは世界最軽量の約270グラムを誇るこの「エクスペリア Z3 タブレット コンパクト」。見た目だけだとわかりにくいですが、実際に持ってみると本当にビックリします。思わず「軽っ!」と言ってしまうこと間違いなしです。
薄さも約6.4mmと極薄で、持ってみると感動するくらいその薄さを実感できました。
「iPad mini 3」もかなり持ちやすいですが、厚さは7.5mm、重量は約331グラムと、ちょっとだけ重めな感じはあります。
かるく握れるくらいの横幅
画面のインチクラスは同じくらいなのですが、縦と横の幅はけっこう違います。
比べると、画面比が16:10の「エクスペリア Z3 タブレット コンパクト」は縦が長く、そのぶん横幅が短くなっていて、「iPad mini 3」は画面比が4:3なので縦が短く、横が長めです。
持ち運ぶシーンを考えると、片手でちゃんと持てるかは重要。手の小さい僕の場合、「iPad mini 3」は片手で持てますが、握ろうとすると指がギリギリ届くくらい。揺れる電車内などで立って持つには不安です。「エクスペリア Z3 タブレット コンパクト」は余裕で握れます。この安心感は案外大きく、気軽に持ち運ぼうかなという気にさせてくれます。
ただし、電子書籍などを読む際には「iPad mini 3」の画面比の方が読みやすい、という面もあります。手の大きい人は選択肢があってうらやましい。
ステレオスピーカーとバッテリー
僕のタブレットでの主な利用は、なんだかんだ動画鑑賞だったりします。たとえば、YouTubeで好きなアーティストのPVを観たりしますが、「エクスペリア Z3 タブレット コンパクト」は、「エクスペリア Z3」と同じくステレオスピーカーなので、音楽を聞くにも良い感じです。
また、前面の両端にあるので、画面の正面から鑑賞した際に、ちゃんと映像から音が出ているように感じられ、迫力がありました。イヤホンを使わなくても満足度高いです。
また、電池消費の激しい動画鑑賞をメインで一日中使ってみましたが、電池がきれることはなく、バッテリーはかなり優秀でした。
「iPad mini 3」の画面比率は読書向きで、動画だと画面が狭くなっちゃいますね。
惜しむらくは、国内でSIMフリー版がないこと
他にも気に入った部分として、IPX5/8の防水性能や、microSDが使える点、ハイレゾ音源に対応、「プレイステーション 4」の遠隔プレイなどがあり、かなり魅力的な端末に仕上がっていると思いました。
ただ残念なのが、「エクスペリア Z3 タブレットコンパクト」は、国内ではWi-Fi版のみの販売という点です。軽量・持ちやすい・防水・音の良いスピーカーと、外に持ち運ぶのに適した性能を持っているだけに、SIMフリー版が欲しくなるのは僕だけでしょうか...。
でもそう思うのも、良い端末だからこそ。テザリングやWi-Fiルーターが利用できる方なら問題ないですし、本当に気になるのはそれくらいで、充分に相棒と呼べる端末だと思いました。
まとめとしては、「一度実際に持ってみて欲しい!」これに限るかと。ちなみに僕は「エクスペリア Z3 タブレットコンパクト」何日か使ってしまったために、自前のiPad Airがとても重く感じるようになってしまいましたよ...。