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今週から、ルポライターの松本玲子さんにご寄稿いただき短期連載をお送りします。インタビューを通して、セックスワーカーやカメラマン、福祉関係者などさまざまな立場で性に関わる人々を追っていきます。今週お話を伺ったのは、編集者・ライターの三浦ゆえさんです。


SEX特集が『an・an』の専売特許だったのは今は昔。並みいる女性誌やweb媒体がこぞって女性たちの性について語るようになった昨今、自らの肉体に強い興味を抱き、パートナーとのスキンシップ、または自らの手によって快楽に身を委ねる女性は確実に増えているのではないだろうか。

とはいえ、性の悩みはいつの時代も尽きぬもの。そこで、現代女性にとっての理想的な性との向き合い方について、著書『セックスペディア 平成女子性欲辞典』で知られる編集者・ライターの三浦ゆえさんにお話を伺ってみた。

―― 三浦さんは女性の性にまつわるさまざまな書籍を手掛けられていますが、編集・ライティングを担当した本を通して女性たちに伝えたいことはどんなことでしょう?

今って女性が性に対してすごくアクティブな時代だけど、個人差は大きいと思うんですよ。AV観賞にも積極的な女性がいる一方で、心も身体も解放できずにいる人も依然として大勢います。

でも、今はアダルトグッズ購入もECサイトが充実しているから容易ですし、せっかく楽しめる土壌が整っているんだから存分に楽しまないともったいないですよね? もちろん、男性に対しても受け身でいるより積極的になったほうがいい関係が築けるはず。

とはいえ、自分の身を守ることだけは常に第一に考えてほしいです。たとえばリベンジポルノ(=別れた元配偶者やパートナーが、元恋人の裸の写真や動画をインターネット上に流出させること)でも女性のほうが圧倒的に傷つくんだし、危険な目に遭わないためにも広くいろんなことを知ってほしいですね。

―― 女性向けAV市場も活気づいていますね。

好きな男優のサイン会なんかには、みんなここぞとばかりに気合を入れておしゃれしていらっしゃいます。

miura3.jpg一度、編集担当させていただいた男優さんの書籍発売を記念して「頭なでなで会」というものを開催したことがあるんですが、前日にTwitterで「美容院行かなきゃ」ってつぶやいてるファンの方がいて、そういうのってすごくいいなあと思ったんですよね。

好きな人に会いに行く疑似恋愛を通して、女性ってきれいになれるんだなあって。だから、まだ観たことない人にはぜひ一度観てほしいです。

もちろん、男性向けAVが好きな人も、なんなら洋モノが好きな人もいらっしゃるので、好みのものを観ればいいと思うんですが、男性向けの暴力的な描写が怖いという人には、まずは女性がすごく大切に扱われる、女性向け作品から観賞するのがおすすめ。

またはAV観賞以外の方法によってでもいいですが、性的なイマジネーションを広げて引き出しを増やしておけば、パートナーとの関係もさらによくなるものですよ。

マンネリ化したら「次はこういうことやってみようよ!」って提案もできるし、あるいは男性の好みに合わせることもできますから。

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