包丁の前に、アプリと明細を取り出しましょう。
12月9日、東京・千代田区にあるNTTドコモの本社で、無職の男(65)が柳刃包丁を振り回したとして、警視庁に逮捕されました。TBSのNews iが伝えています。
男はドコモの男性社員(50)に対し、「お前では話にならない。ぶっ殺すぞ」などと言いながら刃渡りおよそ20センチの柳刃包丁を振り回した疑いが持たれています。
男は携帯電話の通話料金について苦情を言うために訪れたということで、その場で警備員に取り押さえられました。取り調べに対し男は、「何も言うことはありません」と供述しているということです。
いやぁ、これは過激ですね。確かにスマホの料金は高いかもしれませんが、包丁を振り回すほどの怒りを抱いたことはありません。毎月2億円ぐらい請求されていたのでしょうか?
そこで今回は、「包丁を振り回す前に試したい、通話・通信料の節約術」をご紹介いたします。ちょっとでも料金が下がるかもしれませんので、どうかその手に握った包丁を収めてくださいませ。
通話料編
最近の携帯電話は、「データ通信費」(インターネット料金)と「通話料」(音声通話料金)が別々にかかるようになっています。まずは、通話料から見てみましょう。
カケホーダイに未加入の場合
従来の従量料金型プランの場合は、「LINE」や「スカイプ」といった「無料通話アプリ」を使うことで通話料を大幅に節約できます。
「無料通話アプリ」は、電話回線ではなくインターネット回線を利用して通信するため、通話料が発生しません。LTEなどパケット定額プランに加入していれば、実質無料で通話できるという仕組み。
ただし、無料通話アプリを使うためには、通話相手も同じアプリをインストールしている必要があります。誰にでもかけられるというわけではありません。
もし普通の電話にかけたいのであれば、通話料がそのまま安くなる「楽天でんわ」がお勧めです。
これらのアプリを使えば、今よりも通話料がグッと安くなるかもしれません。
カケホーダイに加入済みの場合
ドコモで2014年6月から開始した通話定額プラン「カケホーダイ」(月額2,700円)に加入している場合は、残念ながら通話料を安くすることはできません。安くなることも高くなることもないのが、定額プランですからね。
また、現在ドコモではスマホの場合、実質的に「カケホーダイ」プランのみという状況となっています。従量料金プランに戻すことは、できないと思ってよいでしょう。
ただし、フィーチャーフォン(ガラケー)を使う場合は、まだ安いプランも残っています。うまくやれば、以下の様なこともできますよ。
通話専用のガラケーと、インターネット専用のスマホに分けたほうが安く済む場合もあります。スマホをWi-Fiで運用していくなら、フィーチャーフォン+タブレットという方法も。
・これ読めばみんなデキる! 全キャリア対応スマホWi-Fi設定やり方総まとめ
・[コラム]Wi-Fi(ワイファイ)? テザリング? 初心者でも図解ですぐわかる無線LAN関連用語
2台持ちを利用した節約は、料金プランが複雑に絡みあい、話が難しくなってきます。興味があるなら、まずはショップの店員さんに相談してみるとよいでしょう。
通信料編
では続いて、通信料です。こちらは、通話料ほどできることは多くありません。
使い方にあったプランを選ぶ
現在各キャリアが提供している情報通信プランは、あらかじめ決めた通信量の上限によって毎月の値段が変わるというものです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
もしも毎月2ギガバイト以下しか通信していないにもかかわらず、3ギガバイト以上のプランに加入していると損になります。自分が毎月どの程度通信しているのかは、以下の方法で確認できますよ。
・テザリングは便利だけど「7GB制限」に注意...チェックするには?【初心者講座】[「iPhone」、アンドロイド共通]
不必要に高額なプランに加入していないか、今一度ご確認を。
通信料を減らす
通信量に合わせたプランに変更する前に、通信量そのものを減らしてくれるアプリも試してみましょう。
通信するデータのほぼをすべて圧縮してくれるというもので、毎月の通信量を減らしてくれます。本アプリを導入すれば、ひとつ安いプランに変更できるかもしれません。
また、通信量制限の厳しい、格安スマホを使っている方にもお勧めです。
以上、スマホの節約方法をまとめてご紹介いたしました。すべての方法を試すのは難しいと思いますが、自分が特にムダにしていそうな部分だけでも見なおしてみましょう。
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