シャープも楽天モバイル向けモデル『AQUOS SH-M01』を投入し、にわかに盛り上がりの気配を見せるのが格安スマホにおける国産端末たち。大手キャリア向けの多機能ハイエンド機とはちょっと違ったスマホが登場しつつあります。
富士通がイオンスマホ向けに提供した、12月5日発売の新モデル『ARROWS M01』も、そんな国産格安スマホ端末のひとつです。先日行われたイオンモバイル発表会の会場で実機を試用する機会がありましたので、その時の写真とあわせて製品の特徴を紹介していきましょう。
手に持った感触
昨今のスマホ大画面化の流れはARROWSシリーズも例外ではありませんが、ARROWS M01は4.5インチ画面クラスの小振りな端末に仕上がっています。ただし比較的厚みを感じるボディデザインになっており、重量も約153グラムとそれなりにある印象。
とはいえ、片手操作にはなんら支障のないグリップ感で、万人が使いやすいと感じるサイズです。
画面デザインや付属品にシニア層への配慮が
このイオンスマホのメインターゲット層は50代以上のシニアユーザーと位置付けられており、スマホ慣れしていない世代への配慮が随所に感じられます。
画面のインターフェースは、大きくタイル状に仕切られたデザインを採用。これは「らくらくスマホ」に近い設計思想といえるでしょう。使いたい機能のアイコンが押しやすくなっている一方、若いユーザーにとってはちょっと殺風景すぎるルックスかもしれませんね。
「イオンお買い物」「イオンスマホセキュリティ」、イオングループの電子書籍ストア「mibon」などが並んでいるのも、イオンらしいと感じさせるホーム画面となっています。
また、標準で充電台(クレードル)が付属するのも特徴的。ARROWS M01は防水・防塵モデルとされていますが、いちいち充電するのにカバーを開閉するのが面倒という層に配慮した取り組みなのだそうですよ。
ライトユーザー向けに割り切った基本スペック
販売価格は端末総額36,720円(割賦も可能)と、国産の最新スマホとしてはかなり安めの価格設定で、スペックもそれに合わせてハイエンドよりはやや控えめ。
シニアを意識してか視野角の広い有機ELディスプレイを採用する反面、指紋センサーやおサイフケータイ(FeliCa)はバッサリと削られています。
それでもARROWSらしさは健在で、LTEでの連続待受時間が約700時間(3Gなら約950時間)のロングバッテリー設計となっているなど、同クラスの海外製端末にはないキラリと光るポイントも随所に見られます。
なおイオンスマホでは、この端末の24回割賦(1,530円/月)とビッグローブのMVNO通信回線(1,350円/月)の合計月額2,880円(税抜)ですでに提供開始しています。
格安スマホブームの到来で、ひょっとすると今後の国産スマホ端末は多様性あるラインアップ展開が期待できるのかもしれませんね。
スマートフォン・タブレット・携帯電話(M01) [富士通]
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