外国人観光客向けに、一週間使えるログインIDとパスワードが記載された『ゲストカード』を配布する取り組みで話題となった、神戸市の無料Wi-Fiサービス『KOBE Free Wi-Fi』。魅力的な観光スポットが多数存在する同エリアに3,000カ所以上のWi-Fiアクセスポイントを設置した大規模なサービスです。
「はたして日本人の旅行者でも、このWi-Fiを利用できるのか?」タブロイドが現地で実際にWi-Fi接続を試してみましたよ。
結論: カードはもらえないけど、Wi-Fiは使える
いきなり結論から言うと、ゲストカードは外国人観光客にしか配布していません。三宮駅の観光案内所でお話しを伺ったところによると、外国人観光客であることを証明するものを提示の上、所定の書類の記入をもってカードが渡されるのだそうです。
しかし、KOBE Free Wi-Fiの電波が届くスポットに行ってみると、ちゃんと日本語にも対応したログイン画面が用意されており、しかも簡単な手続きですんなりWi-Fi接続ができちゃいました。神戸市の案内にも「外国人旅行者を中心とした観光客の利便性向上」とあり、Wi-Fi自体は広く開放されているようです。
さっそく、以下にログイン方法をまとめておきますね。
KOBE Free Wi-Fiの接続手順
1. スマホ・タブレットの「設定」→「Wi-Fi」から「KOBE_Free_Wi-Fi」を選択。
2. 接続されるとログイン画面が表示されるので、「Choose language」で言語を日本語に変更。
3. 利用規約に同意し、インターネットに接続する。
設定はこれだけ。メールアドレスや個人情報の登録は一切不要で、1回あたり30分のWi-Fi接続が何回でも利用可能になります。非常にシンプルですね。
ホットスポット地図を見てみると、かなり多数のWi-Fiアクセスポイントがあるのがわかります。これなら観光客にとっての利便性はかなり高いでしょう。
また、神戸市内の観光案内所などで配布されているゲストカードは、有効期間内(1週間)であれば神戸を離れても全国のWi2(ワイヤ・アンド・ワイヤレス)が提供するWi-Fiに接続できるとのことなので、「まずは神戸に来てから、日本全国を旅行する」なんて外国人観光客も増えるかも。
地域振興の一環としても、非常に興味深いサービスです。他の自治体もいずれはこうした取り組みに追随するのかもしれませんね。
ご注意: 今回紹介した方法での「KOBE Free Wi-Fi」無線LAN接続は、暗号化されていないため、通信が盗聴・傍受されるおそれがあります。クレジットカード情報や個人情報を伴う通信には細心の注意を払うようお気をつけください(Wi-Fi暗号化の関連記事はコチラ)。