150216new_vaio01.jpg顔の見える野菜...じゃなかった、生産者が見える純国産パソコン!

ソニーから独立し、パソコンメーカーとして歩み始めた『株式会社VAIO』がお待ちかねの新製品発表会を開催。シリーズ伝統のネーミングを冠するノートPC『VAIO Z』(市場想定価格19万円〜)、そしてプロトタイプから製品化が決定したタブレットPCの『VAIO Z Canvas』(市場想定価格20万円台後半〜)を発表しました。

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いずれもクリエイターやプロユーザーに向けた高性能モデルであるとともに、一台一台が長野県の安曇野で生産される『純国産パソコン』としても要注目。ここでは新生VAIOに使われているコダワリの国産素材と、その品質の秘密に迫っていきましょう。

まるで国産素材にこだわったコース料理のよう

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VAIO株式会社 商品プロデューサー 伊藤好文 氏

これはVAIO Zの例になりますが、上のプレゼン画像を見ても、日本国内の他企業と共同開発された部品があちこちに採用されているのがわかります。「ただの国産ではなく日本代表」と自負するだけのことはあり、協力企業は一流どころぞろい。まるで、こだわりの素材をふんだんに使った高級コース料理のようですよ。

【東洋理化学&東レの「アルミ+カーボンフレーム」】

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タブレット型へ変形(マルチフリップ機構)する構造は強度面で心配になりそうですが、材質と作り込みの工夫で剛性の高いボディに仕上がっている模様。

ボディのキーボード面は(株)東洋理化学研究所のブラスト加工アルミニウム。そして裏面にあたる黒色部分は東レ(株)のUDカーボンで強度と軽さを兼ね備えます。これらによって持ち運び時の「筐体ひずみ」軽減を実現。

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なんと鉄アレイを吊るした重量をヒンジ部の剛性だけで保持するといった荒技の展示も。また、ディスプレイ表面は旭硝子(株)と共同開発した強化ガラスで、家の鍵でひっかいてもビクともしませんでしたよ。

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【共同開発のこだわりで質の高いインプットを】

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キーピッチを広く取られたキーボードは、沖電気工業(株)との共同開発で耳障りなノイズを低減。そしてトラックパッドには「たわまない固い素材」を追求した結果として、厚さ1mmの雲母片岩を採用。日々の仕事で触れ続けるパーツとして、こだわり抜かれています。

【「放熱」「素材」、高品質の国産コア技術が結集】

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本体から熱を逃がす放熱ファンは日本電産(株)製の流体動圧軸受ファン、排熱を伝導する高効率ヒートパイプは(株)フジクラ製。いずれも高い技術力に裏付けられた薄型・高性能のパーツです。

国内生産の「高密度実装」で優れた「道具」が誕生

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これらの部品を高密度に実装することで、内部スペースには余裕が。結果として58Whの大容量バッテリーを内蔵でき、まる1日不安なく使える15時間のバッテリーライフを実現しています。

この記事では「あえて」数字のスペックには一切触れませんでしたが、いままでのパソコンを評価する基準を無視しても、十分に魅力的と感じさせるモデルです。こうしてパソコン内部の部品に「バックグラウンドが見える」なんて新しい体験ですよね。

これからはVAIOのパソコンが「長野県安曇野の名産品」と呼ばれるようになるのかもしれません。

 
商品情報 | VAIO Z [VAIO]

RSS情報:http://www.tabroid.jp/news/2015/02/new-vaio.html