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Model: 濱 未亜
風って、写真を撮っていると迷惑なものだとずっと思ってきました。
映像も風が吹いている名場面って、モンローのスカートふわりのシーンくらいしか思い当たりません。
自然の風で偶然に撮れた映像の名場面は、なかなかないものなのです。同録するから音声も風切り音で上手く録音できないから嫌われるのだと想像します。
ドン引きの絵か、人物がらみのシーンは避けて、カットバックして、風に吹かれているのは、黄色いハンカチだったりするのです。
映画の世界のリアリティとはかけ離れた嘘の一つの典型です。では、写真の世界ではどうなのでしょうか?
ポートレイトを撮るようになって、ある時、風の効用について気が付きました。風がエモーショナルな雰囲気をつけてくれるのです。
はじめは風、収まらないかなと思って、シャッターを切っていて、上がった写真を見てみると風で髪が揺れていることに情感が感じられて案外よかったのが、風を効果として、もし吹いていれば、積極的に取り込んでいこうと思ったキッカケです。
人物写真は、基本動かないものなので、風で揺れる髪の毛が勝手に演技をしてくれて、被写体の気分を代弁するかのような世界を作ってくれます。
風が吹いている時でも、お互い気を抜かずに撮り続けるといい写真になります。
光と影があって、風が吹いてくれれば最高で、「お、いい風が吹いてきたね!」と云って、風が止まないことを願って、撮り続けます。
風を意識して、風をあつめて、撮影してみてください。
次週もお楽しみに!
Have A Nice Shot!
RSSブログ情報:http://www.tabroid.jp/news/2015/02/wind.html